テキサス州上院選の候補者ケン・パクストン氏とジェームズ・タラリコ氏は、11月3日の投開票を前に州内を巡るキャンペーンを加速させている。両氏は経済政策や医療費削減案を提示し、期日前投票が始まった州内で激しい支持獲得競争を繰り広げている。
ケン・パクストン氏の「テキサス・プロミス計画」と遊説
共和党候補のケン・パクストン氏は、ロックウォール市営空港でのイベントを皮切りに、州内を横断する18日間のバスツアーを開始した。パクストン氏は、医療費の負担軽減と住宅購入の促進を柱とする「保護するテキサスの約束計画(Protecting Texas Promise Plan)」を打ち出している。同計画には、子供の税額控除の倍増や、18歳未満の子供を対象としたトランプ投資口座の恒久化などが含まれる。
「これは家族一人ひとりに対する25,000ドルの医療費控除を意味します。さらに、若者が自立するための初回および2回目となる歴史的な50,000ドルの頭金控除も意味するのです」 ケン・パクストン氏、共和党上院候補
イベントの参加者は、パクストン氏の保守的な価値観や経済政策、そしてテキサス州司法長官としての経歴を支持の理由に挙げている。支持者のマイケル・イースター氏は、「パクストン氏はテキサスの価値観を体現しており、司法長官として良い仕事をしてきた」と述べた。このツアーは、選挙の前日にサンアントニオのザ・アラモで終了する予定である。
ジェームズ・タラリコ氏の対抗策とキャンペーン
民主党候補のジェームズ・タラリコ氏は、10月2日からテレビおよびデジタル媒体で大規模な広告キャンペーンを開始した。30秒のテレビ広告「真実(The Truth)」では、パクストン氏がAI動画を使用して自身の記録を歪めていると主張し、パクストン氏の過去の疑惑を追及している。タラリコ氏は、パクストン氏が司法長官として、有罪を認めた児童性犯罪者アダム・ホフマン氏に軽い判決を下したことや、賄賂を巡る弾劾裁判、公務員給与で2700万ドルの純資産を築いた点を批判している。

また、タラリコ氏の陣営は「ケン・パクストン汚職ホットライン(1-844-WHOS-KEN)」を開設し、有権者がパクストン氏の疑惑について直接情報を得られるようにした。デントンで開催された集会には、キャンペーン関係者によると1,450人の支持者が集まった。同イベントにはテレビ番組「フライデー・ナイト・ライツ」のキャスト3名も参加した。タラリコ氏は、自身の草の根の資金調達力を誇示する一方で、イーロン・マスク氏によるパクストン氏支持団体への1億5,000万ドルの寄付を激しく非難している。
移民政策と論点の対立
タラリコ氏はCNNのタウンホールで、移民問題についても言及した。タラリコ氏は、「暴力的な犯罪を犯した不法移民は直ちに強制送還されるべきだが、現状はそうなっていない」と述べ、移民局(ICE)の運用を批判した。一方、パクストン氏はロックウォールでのイベントにおいて、「私のテキサスを破壊しようとする極左過激派へのメッセージは、『取りに来い(Come and Take It)』だ」と強硬な姿勢を示した。テキサス州での上院選は激戦が続いており、パクストン氏、タラリコ氏の両陣営は、選挙戦最終盤に向けて州内を精力的に巡回している。
