イラン国会は18日、メフルダード・アフラギ・ケタブチ氏の国防軍需相就任を承認した。米国の再攻撃に備えて「大規模な反撃」を警告し、紛争の長期化と緊張が高まる現状を、ロイターやYahoo!ニュースなどが報じている。
イラン国会が新国防相を承認
イラン国会は18日、メフルダード・アフラギ・ケタブチ氏の国防軍需相就任を承認したとロイターが報じた。前任のナシルザデ氏は2月末の米国とイスラエルによる攻撃で死亡し、その後はマジド・エブン・アル・レザ氏が国防相代行を務めていた。アフラギ氏は防衛産業に数十年携わり、航空宇宙部門やミサイル部門で要職を歴任してきた経歴を持つ。米国と欧州連合(EU)の制裁対象にも指定されている人物だ。
軍需インフラの再建と技術開発の加速
新任のアフラギ氏は国会演説において、国の軍需産業インフラの再建や防衛技術開発の加速、民間企業との協力拡大を表明した。また、米国がイランに対して「全ての爆弾の母」を使用する可能性に備え、イラン政府が必要な対抗措置を講じたと説明している。ロイターによると、CNNは15日、米軍がトランプ米大統領の戦闘作戦再開命令に備え、エネルギーインフラや核施設に対し大規模爆風爆弾(MOAB)「GBU-43/B」を使用する計画を策定したと伝えていた。
米国への強硬な警告と反撃の予告
アフラギ氏は国会で「米国という敵が再び誤算を犯せば、勇敢なイラン国民とイスラムの戦士による反撃は驚くべき大規模なものになる」と強い語気で警告した。さらに「米大統領は、自国部隊をわれわれの地域から安全に撤退させることに注力すべきだ。爆弾を1発でも落とせば、どれほど多くの米兵が横たわった姿でこの地域から運び出されることになるか、目の当たりにするだろう」と述べたと、ロイターは伝えている。
イラン革命防衛隊が示す新たな標的と脅迫
テヘランで9月29日に記者会見に臨んだイラン革命防衛隊(IRGC)のモヘビ報道官は、米国との新たな戦争に備えていることを示唆し、米政府と同盟国を公然と脅迫した。戦闘が再開されれば地域外の標的にも新型兵器を使用すると主張し、海底インターネットケーブルの切断、人工知能(AI)データセンターへの攻撃、地域の石油・ガス施設への攻撃といった新たな選択肢を提示している。モヘビ氏は先月末、「世界は驚愕するだろう」「我々にはまだ攻撃していない新たな標がある」と述べていたとCNNが報じている。
終わりが見えない膠着状態と市民の不安
米国とイスラエルによるイラン攻撃から9カ月近くが経過し、紛争は膠着状態にある。トランプ政権は経済・軍事措置を試みているが、イランは頑なに抵抗を続けている。首都テヘランの住民はCNNの取材に対し「毎日毎晩、爆撃がいつ始まるかと身構えている」と語り、水やモバイルバッテリーを買いだめして不安な日々を送っている。新たな国防相の就任と双方が勝利を主張する現状の中で、戦火が再び拡大するのかどうか、先行きは不透明なままである。
