立憲民主党の水岡俊一代表は19日、国会内で記者会見を開き、旧立憲民主党勢力の再結集に向けた動きを進める方針を強調した。一方で、衆院議員の離脱による政党交付金の減少に伴い、職員の希望退職募集に踏み切ったことを「断腸の思い」と述べた。公明党が来春の統一地方選での選挙協力を解消する方針を示したことについては、「戸惑っているところもある」と率直な心境を語った。 sankei.com が報じた。
旧立憲民主党勢力の再結集に向けた動きと思惑
旧立憲民主党勢力の再結集を巡り、水岡氏は「決定的な大きな動きをどう作っていくか、一生懸命考えている」と述べ、連携模索の姿勢を示した。中道改革連合を離党した立民出身の衆院議員らが9月に民主改革の会を結成し、年内に一定のまとまりをつくって立民に戻る意向を示す議員がいることも分かっている。水岡氏は、こうした議員らの発信について「立憲にという話があるのも承知している」と語った。ただ、事実上解体した中道改革連合が清算のために国会議員1人を残して政党交付金を受給する方針をとっている点については、「わが党としての見解を述べるべきではないと思うので、コメントしないでおきたい」と述べるにとどめた。仲間との連携を考える点に違いはないとしつつ、今後の合流に向けた具体的な道筋や党の対応については慎重な姿勢を崩していない。
財政難による職員の希望退職募集と断腸の思い
立憲民主党は、衆院議員の離脱に伴う政党交付金の大幅な減少から財政難に陥っている。労働組合を支持基盤とする同党は、10月から職員約80人のうち約30人の希望退職の募集に踏み切った。水岡氏は会見で「非常に重い部分は、職員の皆さんに希望退職を募っているという党組織改革だ」と語り、苦しい胸の内を明かした。「職員の皆さんにそういった提案をするのは断腸の思いで、われわれも臨んでいる」と続け、組織維持に向けた痛みを伴う決断であることを強調した。肝心の応募状況については、途中段階であるとして「人数や状況を皆さんに伝える段階ではないと思っているので、ご勘弁いただきたい」と述べ、詳細の公表を避けた。党の足元を支える事務方の再編が進むなか、組織運営の立て直しが急務となっている。
公明党の選挙協力解消方針への戸惑いと今後の連携
立憲民主党、公明党、中道改革連合の3党は4月、統一地方選での選挙協力に基本合意していた。しかし、公明党は14日の党中央幹事会で、3党合流が頓挫したことを理由に選挙協力を解消する方針を示した。公明党は立民などと連携を進めている地域については協力を継続するとしているものの、基本方針の変更に水岡氏は「大きく区切りをつけて違う方にかじを切るという所までの話とは思えない。少し戸惑っている所もある」と述べた。その上で「連携を続けられる所は続けていただきたい」と訴え、地域ごとの個別協力関係の維持に期待を示した。選挙協力を巡る枠組みが揺らぐ中、野党側としての選挙戦術の再構築が求められている。
女性議員の活躍アピールと参院予算委員会での論客
厳しい党運営や選挙協力の見直しが続く一方で、水岡氏は会見の中で党内の女性議員の活躍を積極的にアピールした。16日に開催された参院予算委員会では、辻元清美参院議員会長代行ら5人が質疑に立ち、そのうち4人を女性が占めたことを紹介した。水岡氏は「わが党の女性の論客が多く活躍していると理解いただく機会になったのではないか」と強調し、国会論戦における存在感を誇示した。支持基盤の立て直しと組織改革を進めながら、国会審議での発信力を通じて党勢の回復を図る狙いもうかがえる。野党再編や財政問題が山積する中、党のイメージ刷新と結束をどのように高めていくのかが今後の焦点となる。