総選挙を3日後に控えた24日、イスラエルの最大都市テルアビブで数千人が大規模な反政府デモに参加した。Infoseekが報じた。選挙はベンヤミン・ネタニヤフ首相への信任投票と広く見なされており、参加者は2023年10月7日の攻撃を阻止できなかったことに対する責任追及を求めている。
野党党首の参加と世論調査の予測
イスラエルメディアの報道としてInfoseekが伝えたところによると、今回のデモには主要野党4党の党首が参加した。なかでも、ネタニヤフ氏と支持率で接戦を繰り広げる軍の元参謀総長ガディ・アイゼンコット氏が姿を見せると、群衆から熱烈な歓迎を受けた。公共放送KANが公表した世論調査では、定数120の国会において、アイゼンコット氏の陣営が52議席、ネタニヤフ氏の陣営が50議席を獲得し、いずれの陣営も単独で過半数に届かない見通しとなっている。
首相の政治生命と刑事被告人としての側面
Wedge ONLINEの報道では、ネタニヤフ首相が過去30年間で19年にわたり権力の座にあることが示されている。首相は汚職などの容疑で刑事被告人となっており、今回の選挙で敗北すれば辞任を余儀なくされ、服役する懸念もある。ガザへの報復攻撃などを巡り厳しく追及される中、治安機関の元長官との間で責任の擦り付け合いも表面化しており、Wedge ONLINEによると前長官は名誉毀損で損害賠償訴訟を起こしている。
治安上の警戒と公人への暴行事件
主催団体はデモに先立ち、政府支持者による挑発行為が起きる可能性があるとして、警察当局に警戒を呼び掛けていた。イスラエル警察は24日夜、テルアビブで公人の警護チームに暴行を加えた容疑者を逮捕したと発表した。イスラエルメディアの報道としてInfoseekが伝えたところによると、標的となった公人はナフタリ・ベネット元首相であり、現在は野党党首を務めている人物である。
過半数未達が確実視される選挙の行方
Wedge ONLINEが伝える通り、27日に実施される総選挙ではネタニヤフ派も反対派も過半数を獲得できず、多数派工作による連立政権の行方は極めて混迷が予想される。首相は対外的な脅威であるイラン問題に焦点をずらし生き残りを図る構えだが、世論の分断は深く、選挙結果がイスラエルの政治体制にどのような結末をもたらすのかは依然として不透明なままである。
