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イスラエル総選挙、出口調査で与野党ともに過半数届かず接戦

イスラエルで27日に投開票された定数120の総選挙は、複数のテレビ局の出口調査で与野党ともに過半数に届かない大接戦となっている。1999年以降で最高となる77.7%の投票率を記録する中、長期政権を率いるベンヤミン・ネタニヤフ首相と、中道新党を率いるガディ・アイゼンコット元参謀総長の陣営が激しく議席を争っていると、BBCが報じた。 イスラエル総選挙の出口調査で与野党が伯仲 イスラエルの主要テレビ3社の出口調査によると、ベンヤミン・ネタニヤフ首相率いる右派政党「リクード」と極右・宗教政党を合わせた与党陣営も、反ネタニヤフ氏で結集する野党陣営も、ともに過半数の61議席には届かない見通しとなっている。チャンネル12などの予測では、与党陣営が51から52議席、イスラエル軍の制服組トップを務めたガディ・アイゼンコット氏が率いる中道新党「ヤシャル」を軸とした野党陣営が49から51議席を獲得するとされている。今回の選挙は2023年10月7日にパレスチナの武装勢力ハマスがイスラエルを襲撃し、ガザ地区などでの戦闘が始まって以降で初めて実施されたものであり、有権者の関心の高さから投票率は77.7%に達した。 アイゼンコット氏率いる野党陣営の躍進と民族的出自の議論 野党ヤシャルの本部では、最初の出口調査で野党陣営が最大勢力となる予測が示されたことを受け、支持者らが歓声を上げたとBBCは伝えている。アイゼンコット氏は自分たちが歴史を作ったと述べ、安定した政府の実現を約束した。一方、CNNの報道によると、ネタニヤフ氏の代弁者とみなされる人物がアイゼンコット氏を批判した発言を発端として、欧州出身のユダヤ人と中東出身のユダヤ人の間に存在する不平等の問題が政界やメディアで議論となった。モロッコ移民の息子であるアイゼンコット氏が勝利すれば、イスラエル史上初めてミズラヒ系(中東・北アフリカ系)の首相が誕生することになるという。 写真:Yahoo!ニュース アラブ系2政党が握るキャスティングボートの行方 今後の政局の鍵を握るとみられているのが、過去最多の18から19議席を得る見通しのアラブ系2勢力である。統一アラブリスト(ラアム)のマンスール・アッバス党首は、自分たちと変革ブロック、統一アラブリストの参加によって過半数の61議席がまとまるよう期待を表明している。人口の約2割を占めるアラブ系イスラエル人の高い投票率が今回の躍進につながった。TBS NEWS DIGの報道でも、長期にわたるネタニヤフ政権に対する国民の不満や、ゴールが見えない戦争への懸念が接戦を生んだ背景として指摘されている。 写真:JBpress 今後の組閣手続きと連立政権樹立へのプロセス 公式の開票結果の発表に加え、軍関係者による約60万票の不在者投票の集計が29日までに進められ、最終結果が確定した後に大統領による組閣要請の手続きが始まる。イスラエルでは単独で過半数を獲得した政党が過去に一度もなく、大統領は全党との協議を経て政権樹立の可能性が最も高いと判断した指導者に組閣を要請する。指名された候補者には28日間の猶予が与えられ、延長も可能であるが、連立政権の成立に失敗すれば再び選挙が必要になる事態も想定される。2019年から2022年の間には合意形成の難しさから5回の総選挙が実施されており、今回の接戦からどのような連立枠組みが模索されるのか、その行方に注目が集まっている。 関連情報: イスラエル総選挙は出口調査で過半数届かず、ネタニヤフ氏とアイゼンコット氏の陣営が拮抗し混迷へ · イスラエル総選挙 開票進み右派ブロックが勢力を盛り返す展開 イスラエル総選挙開票開始 出口調査で与野党が接戦 ネタニヤフ氏率いる与党が第1党維持も過半数割れの可能性 政権の行方は連立協議へ|TBS NEWS DIG

イスラエル総選挙、出口調査で与野党ともに過半数届かず接戦

イスラエルで27日に投開票された定数120の総選挙は、複数のテレビ局の出口調査で与野党ともに過半数に届かない大接戦となっている。1999年以降で最高となる77.7%の投票率を記録する中、長期政権を率いるベンヤミン・ネタニヤフ首相と、中道新党を率いるガディ・アイゼンコット元参謀総長の陣営が激しく議席を争っていると、BBCが報じた。

イスラエル総選挙の出口調査で与野党が伯仲

イスラエルの主要テレビ3社の出口調査によると、ベンヤミン・ネタニヤフ首相率いる右派政党「リクード」と極右・宗教政党を合わせた与党陣営も、反ネタニヤフ氏で結集する野党陣営も、ともに過半数の61議席には届かない見通しとなっている。チャンネル12などの予測では、与党陣営が51から52議席、イスラエル軍の制服組トップを務めたガディ・アイゼンコット氏が率いる中道新党「ヤシャル」を軸とした野党陣営が49から51議席を獲得するとされている。今回の選挙は2023年10月7日にパレスチナの武装勢力ハマスがイスラエルを襲撃し、ガザ地区などでの戦闘が始まって以降で初めて実施されたものであり、有権者の関心の高さから投票率は77.7%に達した。

アイゼンコット氏率いる野党陣営の躍進と民族的出自の議論

野党ヤシャルの本部では、最初の出口調査で野党陣営が最大勢力となる予測が示されたことを受け、支持者らが歓声を上げたとBBCは伝えている。アイゼンコット氏は自分たちが歴史を作ったと述べ、安定した政府の実現を約束した。一方、CNNの報道によると、ネタニヤフ氏の代弁者とみなされる人物がアイゼンコット氏を批判した発言を発端として、欧州出身のユダヤ人と中東出身のユダヤ人の間に存在する不平等の問題が政界やメディアで議論となった。モロッコ移民の息子であるアイゼンコット氏が勝利すれば、イスラエル史上初めてミズラヒ系(中東・北アフリカ系)の首相が誕生することになるという。

イスラエル総選挙、出口調査で与野党ともに過半数届かず接戦
写真:Yahoo!ニュース

アラブ系2政党が握るキャスティングボートの行方

今後の政局の鍵を握るとみられているのが、過去最多の18から19議席を得る見通しのアラブ系2勢力である。統一アラブリスト(ラアム)のマンスール・アッバス党首は、自分たちと変革ブロック、統一アラブリストの参加によって過半数の61議席がまとまるよう期待を表明している。人口の約2割を占めるアラブ系イスラエル人の高い投票率が今回の躍進につながった。TBS NEWS DIGの報道でも、長期にわたるネタニヤフ政権に対する国民の不満や、ゴールが見えない戦争への懸念が接戦を生んだ背景として指摘されている。

イスラエル総選挙、出口調査で与野党ともに過半数届かず接戦
写真:JBpress

今後の組閣手続きと連立政権樹立へのプロセス

公式の開票結果の発表に加え、軍関係者による約60万票の不在者投票の集計が29日までに進められ、最終結果が確定した後に大統領による組閣要請の手続きが始まる。イスラエルでは単独で過半数を獲得した政党が過去に一度もなく、大統領は全党との協議を経て政権樹立の可能性が最も高いと判断した指導者に組閣を要請する。指名された候補者には28日間の猶予が与えられ、延長も可能であるが、連立政権の成立に失敗すれば再び選挙が必要になる事態も想定される。2019年から2022年の間には合意形成の難しさから5回の総選挙が実施されており、今回の接戦からどのような連立枠組みが模索されるのか、その行方に注目が集まっている。

イスラエル総選挙開票開始 出口調査で与野党が接戦 ネタニヤフ氏率いる与党が第1党維持も過半数割れの可能性 政権の行方は連立協議へ|TBS NEWS DIG
執筆者について: nipponese

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