自動モデレーションシステムの誤検知により発生した停止
Metaでコミュニケーション担当バイスプレジデントを務めるAndy Stone氏は、集会当日に「X」で投稿を行い、翌18日にも追加の説明を行った。同氏によると、抗議活動の最中に約1時間にわたってアカウントが閲覧できなくなったのは、エンジニアリングチームの自動システムがトラフィックの急増を検知したためだったという。具体的には、AIツール「Claude」が通常よりもはるかに高い頻度でプロフィールや投稿、ハッシュタグを読み取っていることを検知したと説明している。Stone氏は「残念ながら、Instagramアカウントへの管理者アクセスを復旧させるまでに、さらに時間がかかってしまった」と記した。Metaの担当者に追加のコメントを求めたが、すぐには回答を得られなかった。
主催団体が指摘する選挙期間中の情報発信への影響
No Kings Coalitionは、停止が起きたタイミングとその長さを批判し、復旧したアカウントに投稿を行った。投稿には「アカウントが再び閲覧できるようになった後も、われわれは数時間にわたってアクセスできなかった」と記されている。「Metaには、依然としてわれわれに説明する責任がある。選挙期間の真っただ中に、投票に関する情報発信を制限することは容認できない」と抗議している。このInstagram投稿には7万2000件を超える「いいね」が付いている。No Kings Coalitionの担当者にもコメントを求めたが、すぐには回答を得られなかった。
2025年6月から続くDonald Trump大統領の政策への抗議活動
17日の集会は、2500都市で行われた2025年の抗議活動から約1年後に開催された。2025年6月に始まったこの集会は、Donald Trump大統領の政策に抗議するものだ。2026年は11月3日の中間選挙が迫っていることから、活動の緊急性が一段と高まっており、デモでは期日前投票について有権者に周知することや、有権者登録を広げることに重点が置かれた。非営利団体Center for Democracy & Technologyで表現の自由プロジェクトのディレクターを務めるKate Ruane氏は、電子メールで「注目を集めるプラットフォームのコンテンツモデレーション上の判断について、世間は政治的な動機があるのではないかと疑いやすくなっているのは明らかだ」と述べた。
自動ツールの限界と求められる説明責任
Ruane氏は、Metaがアカウント停止の原因として挙げた自動モデレーションツールには、「文脈に応じた判断をする際、特にリアルタイムで急速に展開する出来事において性能が低いなど、重大な限界がある」と指摘した。「モデレーションの手法にかかわらず、ユーザーには、自分のコンテンツやアカウントがいつ削除や停止の対象になり、なぜそうなったのかを知る権利がある」と述べている。活動家のBrittany Packnett Cunningham氏は、17〜18日の週末にダラスで開かれたNo Kings Coalitionのイベントに参加したと述べ、Metaは過去にも、別の政治活動の際にほかのアカウントの利用を妨げたことがあると非難した。同氏はInstagramに投稿した動画で、「あの日の真っただ中に、たまたまNo Kingsのアカウントが2時間近く使えなくなったと言うのか」と述べ、「疑問は尽きない。誰かにきちんと答えてのらう必要がある」と訴えている。