米国最大手のゲーム小売チェーンであるGameStopが、中古のPlayStation 5 Proを1,399.99ドルから1,499.99ドルという、新品価格を大幅に上回る価格で販売していることが判明しました。同社はこの価格設定を意図的なものとしており、11月に発売を控える『Grand Theft Auto VI』(GTA 6)への期待や、世界的な部品不足が中古市場の価格高騰を招いていると報じられています。
この価格改定は、社内で共有されたメモによって裏付けられています。同社は従業員に対し、中古品の価格変更が10月6日から開始されることを通知し、その中で「中古コンソールの価格を新品よりも高く設定することは意図的なものである」と強調しました。この措置により、デジタル版の中古PS5 Proは1,399.99ドル、ディスク版は1,499.99ドルという価格でリストされています。これは、ソニーが2026年4月2日から適用している新品の推奨小売価格(MSRP)899.99ドルと比較しても、500ドルから600ドル上回る異例の価格設定です。
なお、GameStopの「Pro」プログラム会員に対しては、1,329.99ドルという割引価格が提示されています。また、同社は物理モデルに対して850ドル、デジタルモデルに対して800ドルの下取り価格を設定しており、在庫確保のために高いコストを支払っている姿勢がうかがえます。
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GTA 6の発売とハードウェア需要の急増
今回の価格高騰の背景には、『GTA 6』の発売に向けた需要の急増があると広く推測されています。ソニーの公式リストでも『GTA 6』は「PS5 Pro Enhanced」として指定されており、より高性能なコンソールでの体験を求めるプレイヤーが殺到しています。しかし、メモリーチップの不足や世界的な経済状況の圧力により、ソニーの供給体制は逼迫しており、多くの大手小売店で新品の在庫が枯渇している状況です。
| 項目 | 価格(米ドル) |
|---|---|
| 新品PS5 Pro(現在のMSRP) | 899.99ドル |
| GameStop中古PS5 Pro(デジタル) | 1,399.99ドル |
| GameStop中古PS5 Pro(ディスク版) | 1,499.99ドル |
市場の反応とコミュニティの懸念
GameStopの動きに対し、ゲーマーやコミュニティからは批判の声が上がっています。RedditユーザーのLoose_Society9485氏は、「この価格で買うなんて、正気の沙汰ではない」と述べ、Animegamingnerd氏も「転売文化が末期的な状況に陥っている」と警告しました。また、AmazonやWalmart、Best Buyといったプラットフォーム上の第三者セラーでも同様の価格上昇が見られ、一部では1,700ドルに達するケースも報告されています。
「この価格で買うなんて、正気の沙汰ではない」 Loose_Society9485, Redditユーザー

専門家は、今回の価格設定が「スキャルパー(転売ヤー)」の領域に達していると指摘しています。一方で、GameStopは公式に価格設定の理由を説明しておらず、この急激な値上げが単なる利益追求なのか、あるいは市場の需給バランスを反映したものなのかについては依然として議論が続いています。
今後の見通しと中古市場の動向
現在、PS5 Proの新品を入手することは極めて困難であり、多くの消費者が中古市場を頼らざるを得ない状況です。しかし、eBayなどのプラットフォームでは、GameStopの提示額よりも低い価格で取引が行われているケースもあり、消費者は購入前に条件を慎重に比較することが求められています。ハードウェア価格の上昇は、次世代機への影響も懸念されており、業界全体が「安価な代替手段」としてのコンソールゲームという従来の認識から転換期を迎えています。11月19日の『GTA 6』発売に向けて、このハードウェア争奪戦は当面の間、収束の兆しを見せない可能性が高いと見られています。