第103回箱根駅伝の予選会が17日、東京都立川市で行われ、中村匠吾監督率いる明治学院大は21位だった。2021年東京五輪男子マラソン代表の中村監督が今年春に就任して以来、初めて臨んだ予選会で、前回大会から順位を一つ上げる結果となった。
中村匠吾監督就任で迎えた初の箱根駅伝予選会
2021年東京五輪男子マラソン代表の中村匠吾氏が、今年春に明治学院大の監督に就任した。読売新聞の報道によると、チームは今回、過去最高順位となる19位の更新を目標に掲げて予選会に挑んだ。厳しい日差しと強風が吹き荒れるコンディションの中、選手たちは設定タイムをわずかに下回る粘りを見せた。中村監督は「半年間やってきた力は出してくれた」と選手たちの健闘をたたえた。一方で、総合順位が予想を下回ったことについて「私たちの予選会の見極めに、ちょっと甘さがあった」と反省の弁を述べている。
昨年度からのトレーニング改革とチームの現状
明治学院大は、現役選手として活動しながら早大大学院に通っていた中村監督の知見を取り入れ、練習メニューを大幅に刷新した。国内外のトップチームを視察して得た最新のトレーニング理論に基づき、選手たちにも変化が見え始めていた。しかし、小出暖人主将(3年)は結果を振り返り、「うまくいった期間が短かった」と吐露した。他大学との取り組みの差についても、「他大学はこれ以上のことを1年間当たり前にやってきているので、もう少し早くチーム作りができていればこうはならなかった」と悔しさをにじませた。
予選会での経験と来季への戦略的転換
今回の予選会に向けた準備期間は、中村監督の就任から約半年と限られていた。このため、チームはハーフマラソンという距離への対応を優先した強化を行ってきた。次回の予選会に向けては、年間を通じた期分けによる強化スケジュールを策定する方針だ。まずは秋冬のトラックレースでスピードの底上げを図る。中村監督は、自身の現役時代のレースと比較して「オリンピックを含め、選手時代のどんなレースより緊張する」と語っていた。
次世代を担う下級生の成長と今後の展望
明治学院大のチーム構成は、4年生が高橋歩夢の1人のみであり、その他のメンバーは全員が来季も残る。中村監督は、今回の予選会で下級生たちが実戦を経験できたことは「非常に大きい」と評価した。今後のチーム作りについて、監督は以下のように決意を語っている。
- 我々の力不足をしっかり受け止める
- この1年、さらに努力を重ねていく
- 30年度の本大会初出場を目指す
今回の結果を糧に、チームはさらなる飛躍を目指す。中村監督の下、新たな強化方針で次年度の箱根駅伝予選会へ再挑戦することになる。