在韓米軍の高官らが21日、相次いで発言し、半島有事の対応にとどまらずインド太平洋地域の対中国けん制や米国の任務に投入される可能性を示唆した。チョソン・オンスオンラインなどが報じた。米韓同盟の役割拡大を巡る議論が緊迫している。
在韓米軍第8軍司令官が半島外への兵力展開に言及
在韓米第8軍司令官のジョセフ・ヒルバート陸軍中将は21日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)との電子メールインタビューで、在韓米軍が韓半島の脅威だけに近視眼的に集中したり、他の任務を遂行できないと主張したりするのは無責任だと述べた。京畿道平沢のキャンプ・ハンフリーズに本部を置く第8軍は兵力約1万7000人を擁し、半島有事の地上作戦の中核を担う。ヒルバート中将は、同部隊が国家指揮当局が必要とする場所に配置できるように訓練するグローバル戦力の一部であると強調し、国家指揮権者の命令に従って必要な場所に配置できるよう備えを整えていると語ったと、ハンギョレ新聞が報じた。

駐韓米国大使が韓国にインド太平洋でのリーダーシップを要請
ミシェル・スティール駐韓米国大使は21日、在韓米国商工会議所が主催した「変化する世界の中の米韓同盟」特別昼食会で、韓国はもはや米国が保護してやらなくてはならない国ではないと述べた。中央日報日本語版の報道によると、スティール大使は今こそ米国と共にインド太平洋地域を主導すべき時だと強調し、経済・安全保障分野で米国の対中けん制戦略に積極的に参加することを求めた。また、韓国による3500億ドル規模の対米投資や国防費のGDP比3.5%への増額約束に言及しつつ、詳細事項の履行に向けた協議が残っていると付け加えた。韓国のデジタル市場規制については非常に大きな障壁があったと指摘し、米国企業が差別されることなく公平な競争の場で競争する資格があると強調した。
米韓連合軍司令官が年間を通じた訓練と作戦継続能力を主張
在韓米軍のエグザビエル・ブランソン司令官は21日、在韓米国商工会議所の懇談会で、韓半島の即応態勢を維持するためには年間を通じて訓練を行わなければならないと明らかにしたと、中央日報日本語版が伝えた。ブランソン司令官は、年2回の演習に即応態勢を依存することはできないと指摘し、韓国の造船業などの製造能力を活用して域内の米軍装備の整備を拡大する地域持続支援拠点構想も強調した。2024年9月にハンファオーシャンが米海軍の補給艦ウォリー・シラーの保守・修理・整備(MRO)を行った事例を挙げ、海洋だけでなくあらゆる領域で協力が可能だと語っている。
今後の米韓同盟における安全保障体制と戦略的柔軟性の調整
トランプ政権が追求する戦略的柔軟性の下、在韓米軍の役割は従来の対北朝鮮抑止からインド太平洋域内の紛争へと広がりを見せている。今年1月に発表された国防戦略では、韓国が限定的支援の下で対北朝鮮抑止の主要な責任を負う一方、第1列島線に強力な拒否的防衛態勢を構築することが明記された。米国の対中けん制戦略と韓国が目指す戦作権移管や自主国防の構想がどのように折り合いをつけるのか、今後の米韓安保協議などの場でどのような合意が形成されるのかが注目される。