中国チベット自治区のナクチュ市バチェン県で木曜日の夜、マグニチュード7.0の強い地震が発生し、少なくとも16人が死亡、多数が負傷しました。住宅や家畜小屋の倒壊が相次ぎ、当局が緊急対応にあたっています。.
バチェン県を襲ったマグニチュード7.0の激震
中国チベット自治区の山岳地帯を、夜を突いて激しい揺れが襲いました。マグニチュード7.0の地震は、現地時間の木曜夜に発生し、震源の深さは約10キロメートルと浅いものでした。
震源となったのは、チベット自治区ナクチュ市に属するバチェン県のマルトゥ郷です。自治区の首都ラサからは東北東へ約390キロメートル離れた、標高の高い人口希薄地域で被害が拡大しました。
倒壊した339棟の家屋と深刻なインフラ被害
災害の爪痕は、厳しい寒さと高地という過酷な環境のなかで深刻な影を落としています。ナクチュ市のメディアオフィスなどの発表によると、地域内では少なくとも339棟の住宅と20棟の家畜小屋が崩落しました。
マルトゥ郷の副郷長が執務室の壁に大きな亀裂が入ったことを明かしたほか、広範囲で電力供給が途絶え、バチェン県の中心部では通信サービスも機能不全に陥りました。
さらに、山あいの斜面から崩れ落ちた土砂や岩石が道路をふさいだため、救助部隊が遠隔の被災地へ進むルートが阻まれています。中国国営の新華社通信は、現地の復旧作業と並行して緊急対応が進められていることを伝えています。
救助活動の障害となる積雪の予報と緊急対応
被災地には、プレハブ住宅1,000棟、テントや折りたたみベッド約3,000台のほか、懐中電灯や冬用衣料などの物資が次々と到着しています。警察や消防の関係者は、家を失った住民のためにテント設営を急ピッチで進めています。

しかし、事態をさらに困難にしているのが天候の悪化です。気象情報によると、被災地域では今後3日間にわたって断続的な降雪が予想されており、寒さ対策と救助活動の両立が喫緊の課題となっています。
交通網の混乱と今後の警戒
交通への影響も広がっており、現地の鉄道当局は被災区間を通過する列車の運行を停止させる緊急措置をとりました。また、落石により寸断された国道317号線の一部区間では、一般車両の通行が禁止され、救助や支援車両のみが通行を許可されています。
