交番への迷惑行為や110番通報で25人を検挙・補導
兵庫県警の発表によると、検挙・補導されたのは小学校低学年から高校生までの少年少女25人である。9月下旬ごろから「ショウリンジじゃ!」などと叫ぶ110番通報が40件以上相次ぎ、交番内にジュースをまき散らすなどの業務妨害行為も計7件確認された。警察は学校への相談や交番の防犯カメラ映像をもとに捜査を進め、110番の虚偽通報や業務妨害などの疑いで25人を特定した。Yahoo!ニュースの報道では、少年らが「うまく動画が撮れなくて2回侵入した」「遊び感覚でやった」などと供述していることが伝えられている。
「少林寺レーシング」と称したSNSの動画模倣が全国的に拡大
朝日放送の報道によると、こうした一連の行為は「少林寺レーシング」と称してSNS上で全国的に広がっているとみられている。被疑者となった少年少女らは警察の調べに対し、「その場のノリでやった」「SNSの投稿を真似した」「面白そうだったからやった」と話しているという。Yahoo!ニュースの取材では、交番のカウンターで暴れたり、公衆電話から「ショウリンジじゃ!」と叫んだりする様子を撮影した動画がTikTokなどで拡散され、模倣する子どもたちが相次いでいる実態が指摘されている。
刑事責任や軽犯罪法違反に問われる違法行為の実態
子どもの悪ふざけであっても法律上の責任が免れるわけではない。交番に押しかけて大声を出したり暴れたりして警察官の職務を妨げた場合、威力業務妨害罪(刑法234条)や公務執行妨害罪(刑法95条)が成立する可能性がある。また、そうした犯罪に至らない比較的軽微な悪ふざけであっても、他人の業務をいたずらなどで妨害した場合は軽犯罪法違反に問われる。違反した場合は拘留または科料の対象となり、面白半分で行った遊びであっても処罰の対象になると警察や専門家は警鐘を鳴らしている。
警察が「命に関わる」として強く呼びかける背景と今後の対応
一連の迷惑行為に対して、兵庫県警は「本当に助けが必要な人への対応ができなくなり、人の命に関わることもある。重大な結果を招きかねない行為なので絶対にやめてほしい」と強く呼びかけている。SNS上では「ダサすぎて意味わかんねぇ」といった批判的な声も上がっているが、面白半分の動画投稿を発端とした模倣犯行は収束の兆しを見せておらず、警察は引き続き警戒と取り締まりを続けている。
