2026年10月27日時点で、テキサス州の期日前投票数は450万票を超え、中間選挙としては過去最高レベルの記録的なペースで推移しています。民主党のジェームズ・タラリコ州下院議員と共和党のケン・パクストン司法長官による連邦上院議員選は、全国的な注目を集める激戦となっています。
記録的な期日前投票と有権者の動向
一方で、この投票数の急増が必ずしも特定の政党の勝利を意味するわけではないと専門家は指摘します。テキサス州では政党別の有権者登録制度がないため、期日前投票の数字から直接的な勝敗を予測することは困難です。ヒューストンなど主要都市では、教育のあり方、経済状況、移民政策、そして政府の方向性に対する有権者の関心が高まっています。例えば、ハリス郡では初日の期日前投票数が10万4,000人を超え、中間選挙としての記録を更新しました。
ジェームズ・タラリコ氏とケン・パクストン氏の接戦
連邦上院議員選において、民主党のタラリコ氏と共和党のパクストン氏は極めて僅差の争いを展開しています。テキサス州で民主党が州全体の選挙で勝利していない期間は32年に及びますが、今回のレースは「トスアップ(接戦)」と見なされています。10月15日から18日にかけて実施された世論調査では、タラリコ氏が51%、パクストン氏が47%でリードしているとの結果も出ていますが、別の調査では拮抗しており、パクストン氏は10月21日に「このレースはタイ(同点)だ!」と自身のSNSで発信しました。
「この選挙はまさに全国を惹きつけています。メディアが最も関心を寄せる選挙を全国的に見ても、民主党がテキサスで勝利する可能性という考えが、2026年中間選挙の報道を支配しています。」
ザカリー・ドニーニ(VoteHubデータ科学責任者)
地域別の投票動向と今後の展望
VoteHubの分析によると、地域によって投票の傾向に差が見られます。ダラス郡では民主党支持層の投票率が共和党を上回る傾向にある一方、コリン郡やデントン郡では共和党支持層の動きが活発です。ドニーニ氏は、共和党支持者が投票を後半に控えている可能性を含め、慎重な分析が必要だと述べています。
「私たちが目にしているのは、2024年と比較して民主党地域での投票率がわずかに上昇し、共和党地域でわずかに低下しているということです。しかし、これには注意が必要です。一つは、最終的に民主党の投票率が共和党を上回るということ。もう一つは、単純に共和党支持者が投票を後回しにしている可能性があるということです。」
ザカリー・ドニーニ(VoteHubデータ科学責任者) 写真:Newsweek
期日前投票は10月30日まで継続されます。投票所では、運転免許証やパスポートなどの写真付き身分証明書の提示が義務付けられています。また、州内の多くの郡で人口増加が続いており、モンゴメリー郡やウォーラー郡などでは大幅な住民増加が記録されています。11月3日の投票日に向け、各陣営はアジア系、若年層、ヒスパニック系など、特定の層の動員に力を注いでいます。
今回の選挙では上院選以外にも、郡の役職や裁判官の選出など重要な地方選挙も同時に行われます。有権者は、自らの将来を左右する政策を決定する指導者を選ぶ重要な局面を迎えています。
