AppleのAI機能「Apple Intelligence」を搭載した「Siri AI」の日本語対応版が、10月27日より提供開始された。iOS 27.2をインストールした対応機種で利用可能となり、文脈理解や複数アプリを横断した操作が大幅に向上している。東洋経済オンラインなどが報じた。
iPhone 18 Pro以降で利用可能なSiri AI
9月に発売された「iPhone 18 Pro」および「iPhone 18 Pro Max」向けに導入されたiOS 27において、中核となるのがAI機能の「Apple Intelligence」だ。これまで英語版のみの提供だったが、10月27日より日本語への対応が始まった。iOS 27.2を適用することで、対応モデルのユーザーは刷新されたSiri AIを利用できる。東洋経済オンラインによると、本稿は正式版とほぼ同等のリリース候補版に基づいている。
画面認識による要約と情報抽出
Siri AIは画面に表示されている内容をリアルタイムで読み取る能力を持つ。Web記事を表示した状態で「要約して」と指示すれば、内容を短くまとめることが可能だ。また、画面上の文字を抽出し、別のアプリへ転送する機能も備える。東洋経済オンラインの検証では、記事の要点を箇条書きにしてメモアプリへ登録する作業がスムーズに行われた。メールの文面を理解して返信案を作成するなど、ビジネス現場での時短ツールとしての活用が期待されている。

ビジュアルインテリジェンスとカメラ統合
iOS 27.2ではカメラアプリにSiriが統合された。カメラコントロールボタンを長押ししてビジュアルインテリジェンスを呼び出すと、撮影対象を認識して説明を表示したり、ネット検索を行ったりできる。特に有用なのがカレンダー登録機能だ。紙のスケジュール表を写すと、日時やイベント内容を自動認識し、カレンダー形式へ変換する。ユーザーは必要な予定を選択して登録するだけで、手入力の手間を大幅に削減できる。
Siri AIは、複数アプリを横断した予定やメールの検索、表示中の記事やメールの要約およびメモへの転送、カメラで読み取ったスケジュール表のカレンダー登録、画像認識による対象物の検索や関連アクションの提案といった機能に対応している。
AIアシスタントとしての今後の展望
これまで「アシスタント」と称されつつも、対応できる作業の少なさが指摘されていたSiriだが、Apple Intelligenceの導入により実用性は劇的に向上した。一部の処理をクラウド側で行うため、わずかな反応の遅延が生じる場面もあるものの、手動操作に比べて効率は飛躍的に高まっている。対応機種がiPhone 15 Pro以降のモデルに限定されている点は留意が必要だが、スマートフォンとしての完成度は一段と高まったと言える。今後、さらに複雑なタスクをどこまで自動化できるかが、ユーザーにとっての関心事となるだろう。