ソニーは日本国内において、最後となる単体型Ultra HD ブルーレイプレーヤーの出荷を停止した。ホームエンターテインメントのデジタル移行を進める同社の舵取りに伴い、パッケージメディアのコレクターたちはハードウェアの選択肢が狭まる事態に直面している。
大手家電メーカーがハードウェアのサポートを静かに縮小させる中、パッケージメディアの愛好家たちはまたしても大きな打撃に直面している。ソニー製品を扱う国内の販売店およびブログ「Kunkoko」が最初に報じたところによると、「UBP-X700/K」Ultra HD ブルーレイプレーヤーの日本市場における出荷が正式に終了し、オンラインストアでは在庫切れとなり再入荷の予定がないことが確認されている。
日本市場におけるUBP-X700/Kの終息と販売状況
AV Clubなどの報道によれば、ソニーは非UHDのBlu-rayプレイヤー1機種とDVDプレイヤー1機種の販売を日本市場で継続する方針であるとされるが、UHDカテゴリーからの撤退は鮮明となっている。また、Notebookcheckの報道では、ベースとなった旧モデルのUBP-X700が2018年に登場し、YouTubeなどの内蔵ストリーミングアプリが削除されたストリームライン版として展開されていたことなどが伝えられている。

進むハードウェアの縮小とプレイヤー市場への影響
市場調査や専門メディアの分析では、ソニーがスタンドアロン型の4Kプレイヤー分野から事実上撤退したことで、大手家電メーカーで同ジャンルを継続するのはパナソニックがほぼ唯一の存在になりつつある。GamesRadar+の市場調査によると、AmazonにおけるパナソニックのUB420 4Kプレイヤーが299.99ドル(セール時は249.99ドル)で販売されているほか、同社のUB820や高価格帯のマグネタ製オーディオファイル向けプレイヤー(Magnetar Ultimaなど)が挙げられている。
テックレイダースは「後継機には単により優れたディスクが必要なだけでなく、そもそもその優れたディスクを製造する必要性が生じなければならない。それが実現して初めて、スタジオはコンテンツを制作し、メーカーはプレイヤーを製造し、テレビメーカーはそれをサポートし、そして消費者はアップグレードする価値があるかどうかを判断するのだ。しかし現時点では、専門家の一人も十分な理由を見出すことができていない」とTechRadarは報じている。

PlayStation 5と次世代機が直面する物理メディアのジレンマ
一方でGizmodoやTechRadarの指摘によれば、現在唯一のソニー製再生手段であるPlayStation 5は、映画再生時にドルビービジョンやドルビーアトモスをサポートしていないため、高輝度な4K QLEDやOLEDテレビの性能を最大限に引き出すことができないという欠点が存在する。
さらに懸念されているのは、ハードウェアの将来像そのものである。ソニーは2028年1月以降、PlayStation向け新作ゲームの物理ディスク出荷を停止する方針をすでに表明しており、業界内では次世代機であるPlayStation 6が完全なディスクレス仕様になるという見方が強まっている。ストリーミングサービスの普及によって高解像度の動画配信が主流になる一方、ライセンス契約の変更によってデジタル購入した作品が突如視聴できなくなるリスクを危惧するコレクター層の間では、自ら所有できる物理メディアの価値が改めて見直されている。

パナソニックなどの他社製プレイヤーや、専門メーカーによる高価格帯の製品が選択肢として残されているものの、一般消費者向けの買いやすい価格帯の選択肢は急速に狭まっている。今後のグローバル市場における在庫の動向や、ライバル企業の戦略が物理メディアの命運をどのように左右するのか、映画ファンやオーディオビジュアル愛好家たちの視線は厳しく注がれている。