ウクライナのゼレンスキー大統領は、10日の夜間演説において、ロシアが歴史上初めて北朝鮮の支援なしには戦争を遂行できなくなっていると強調した。同大統領によれば、ロシアは北朝鮮から追加の弾道ミサイルを受領し、さらなる部隊の展開を準備しているという。
ロシアによる北朝鮮への軍事依存の深まり
「歴史上初めて、ロシアは北朝鮮からの増援なしには戦争を継続できない」 ウォロディミル・ゼレンスキー、ウクライナ大統領
ゼレンスキー大統領は、北朝鮮がロシアとの協力関係を通じて現代戦の経験を積み、兵器の欠陥を修正していると警告した。この動きは、日本や韓国、フィリピンなどアジア諸国にとって将来的な脅威を増大させるとの見解を示している。ウクライナ軍の情報機関によると、ロシア西部のヴォロネジ州にはすでに北朝鮮のミサイル部隊が展開し始めており、120発の弾道ミサイルと6基のランチャーが投入される可能性がある。
ロシア領内およびウクライナでの激しい交戦
ウクライナによる長距離攻撃は、ロシアの軍事・産業インフラを標的に激化している。11日には、ロシアのヴォロネジ州でドローン攻撃により倉庫施設で大規模な火災が発生した。同州のアレクサンドル・グセフ知事は、緊急サービスが消火活動にあたっていることを確認した。
「ドローンの墜落により、大企業の倉庫2棟で火災が発生した。1棟は16,000平方メートル、もう1棟は20,000平方メートルの火災を消火中である」 アレクサンドル・グセフ、ヴォロネジ州知事
韓国への防空支援要請と国際的連鎖
ウクライナ側は、ロシアが高度な防空システムを回避するために弾道ミサイルを多用している現状を受け、韓国に対して防空システムを含む支援を強く求めている。ゼレンスキー大統領は、韓国との間でドローン供給に関する協力を進める意向を明らかにした。

ゼレンスキー大統領は、北朝鮮の軍事関与について、単にウクライナの脅威に留まらないと主張している。
「世界中の誰もが、これが何を意味するのかを理解しなければならない。これはウクライナの人々の命や、私たちが直面している脅威だけの問題ではない」 ウォロディミル・ゼレンスキー、ウクライナ大統領

北朝鮮軍の展開規模については、報告によって推計が分かれている。大統領は最大5万人の兵士がロシアへ配置される可能性があると指摘しており、これは7月に示唆されていた3万人という予測から大幅に増加している。今後、ロシアと北朝鮮の軍事協力が、ウクライナの戦況および東アジアの安全保障環境にどのような長期的な影響を及ぼすのかが注視されている。
The ongoing conflict is raising concerns about the potential for greater regional instability and the need for international cooperation to address the escalating crisis.