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カンボジアで行方不明の福岡の大学生、母親が現地で捜索へ 特殊詐欺関与の懸念も

福岡県の大学生が韓国旅行に出かけたままカンボジアで消息を絶ち、約10カ月が経過した。母親の元には息子を名乗る者から捜索願の取り下げを要求する連絡があったが、依然として本人の所在は不明のままだ。警察庁はカンボジアで多数の日本人が行方不明になっている実態を把握し、現地当局と連携して対応を続けている。 韓国旅行の直後にカンボジアへ移動 2025年の年末、大学生の息子は「友人とともに韓国へ旅行に行く」と告げて福岡の自宅を出た。母親によると、息子はバッグ一つという軽装で、旅行の用意も当日に行うほど気軽な様子だったという。しかし、旅行2日目に異変が生じた。母親がスマホの位置情報を確認すると、韓国ではなくカンボジアに息子がいることが判明した。news.tv-asahi.co.jpによると、母親は当時「スマホだけ盗まれてどこかへ行ったのか」と困惑したと語っている。福岡からカンボジアへの直行便はなく、韓国・ソウル経由での移動が必要となる。 LINEで交わされた不可解なやり取り 帰国予定の日、母親がLINEで問い詰めると、息子は「カンボジアにいる。今日中には帰る」と返信した。しかし、その後は位置情報が車のような速度で西から東へ移動し、空港を通り越して遠方へ向かう異常な動きを見せた。母親が送るメッセージは既読にならず、通話もできない状態が続いた。息子を名乗るショートメールも届いたが、普段とは異なる言い回しに母親は不審を抱いている。息子は進学校を経て医療系の大学に合格した勉強熱心な学生で、海外旅行は今回が初めてだった。 特殊詐欺グループへの関与を懸念 警察庁組織犯罪対策部の大濱健志部長は6月、カンボジアで行方不明になっている日本人が数十人単位で存在することを明らかにした。警察庁幹部は同月、カンボジア国家警察を訪問し、特殊詐欺グループへの対応について協議を行っている。母親は外務省と警察に相談し、行方不明者届を提出した。息子が意図せず特殊詐欺などの犯罪組織に関与させられている可能性を視野に、当局による調査と連携が進められている。 突然のビデオ通話と「捜索願取り下げ」の要求 失踪から約8カ月後、母親のスマホに知らない番号から連絡が入った。指示に従い、秘匿性の高いアプリを通じてビデオ通話に応じると、画面には息子と友人の姿が映った。しかし、息子は「自分がマスコミで騒がれている」と主張し、会社で問題になっているとして「捜索願を取り下げて証明書を送ってほしい」と要求した。母親がその時の様子を振り返ると、以下のような状況が浮かび上がる。 背景にはワインボトルがあり、日本食の居酒屋のような場所にいた 周囲に客や店員の気配がなく、極めて不自然な状況だった 「働くことにした」と告げたものの、会社名や仕事内容は一切明かさなかった 母親が警察の助言を伝えて要求を拒否すると、以降は再び音信不通となった 現地へ向かった母親と続く捜索 母親は9月、福岡空港から現地へ向かい、現地の当局と調整を行う意向を示していた。失踪から約10カ月が経過した現在も、息子からの連絡は途絶えたままだ。「生きてる?」「どうしてる?」という母親のメッセージには既読さえつかず、安否を気遣う日々が続いている。警察庁が把握する「数十人単位」の行方不明者という数字は、カンボジアを拠点とする組織的な犯罪の深刻さを浮き彫りにしている。今後、現地当局との捜査協力が息子の発見に結びつくかどうかが焦点となる。

韓国旅行のはずが…大学生がカンボジアで消息不明、8カ月後に音信不通の息子からビデオ電話→母が感じた“違和感”「『捜索願が出てるんだったら取り下げて』と言われ」

福岡県の大学生が韓国旅行に出かけたままカンボジアで消息を絶ち、約10カ月が経過した。母親の元には息子を名乗る者から捜索願の取り下げを要求する連絡があったが、依然として本人の所在は不明のままだ。警察庁はカンボジアで多数の日本人が行方不明になっている実態を把握し、現地当局と連携して対応を続けている。

韓国旅行の直後にカンボジアへ移動

2025年の年末、大学生の息子は「友人とともに韓国へ旅行に行く」と告げて福岡の自宅を出た。母親によると、息子はバッグ一つという軽装で、旅行の用意も当日に行うほど気軽な様子だったという。しかし、旅行2日目に異変が生じた。母親がスマホの位置情報を確認すると、韓国ではなくカンボジアに息子がいることが判明した。news.tv-asahi.co.jpによると、母親は当時「スマホだけ盗まれてどこかへ行ったのか」と困惑したと語っている。福岡からカンボジアへの直行便はなく、韓国・ソウル経由での移動が必要となる。

LINEで交わされた不可解なやり取り

帰国予定の日、母親がLINEで問い詰めると、息子は「カンボジアにいる。今日中には帰る」と返信した。しかし、その後は位置情報が車のような速度で西から東へ移動し、空港を通り越して遠方へ向かう異常な動きを見せた。母親が送るメッセージは既読にならず、通話もできない状態が続いた。息子を名乗るショートメールも届いたが、普段とは異なる言い回しに母親は不審を抱いている。息子は進学校を経て医療系の大学に合格した勉強熱心な学生で、海外旅行は今回が初めてだった。

特殊詐欺グループへの関与を懸念

警察庁組織犯罪対策部の大濱健志部長は6月、カンボジアで行方不明になっている日本人が数十人単位で存在することを明らかにした。警察庁幹部は同月、カンボジア国家警察を訪問し、特殊詐欺グループへの対応について協議を行っている。母親は外務省と警察に相談し、行方不明者届を提出した。息子が意図せず特殊詐欺などの犯罪組織に関与させられている可能性を視野に、当局による調査と連携が進められている。

突然のビデオ通話と「捜索願取り下げ」の要求

失踪から約8カ月後、母親のスマホに知らない番号から連絡が入った。指示に従い、秘匿性の高いアプリを通じてビデオ通話に応じると、画面には息子と友人の姿が映った。しかし、息子は「自分がマスコミで騒がれている」と主張し、会社で問題になっているとして「捜索願を取り下げて証明書を送ってほしい」と要求した。母親がその時の様子を振り返ると、以下のような状況が浮かび上がる。

  • 背景にはワインボトルがあり、日本食の居酒屋のような場所にいた
  • 周囲に客や店員の気配がなく、極めて不自然な状況だった
  • 「働くことにした」と告げたものの、会社名や仕事内容は一切明かさなかった
  • 母親が警察の助言を伝えて要求を拒否すると、以降は再び音信不通となった

現地へ向かった母親と続く捜索

母親は9月、福岡空港から現地へ向かい、現地の当局と調整を行う意向を示していた。失踪から約10カ月が経過した現在も、息子からの連絡は途絶えたままだ。「生きてる?」「どうしてる?」という母親のメッセージには既読さえつかず、安否を気遣う日々が続いている。警察庁が把握する「数十人単位」の行方不明者という数字は、カンボジアを拠点とする組織的な犯罪の深刻さを浮き彫りにしている。今後、現地当局との捜査協力が息子の発見に結びつくかどうかが焦点となる。

執筆者について: nipponese

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