マサチューセッツ州の共和党副知事候補であるショーン・オリバー氏は、2026年10月18日、ニューベッドフォードで起きた深夜の横転事故で駐車中の車両5台を破損させたことを受け、選挙戦を一時停止した。警察は、市議会議員で矯正官の42歳の男を、酒気帯び運転などの容疑で逮捕した。
週末の深夜、マサチューセッツ州ニューベッドフォードで発生した多重衝突事故が、同州の秋季選挙戦に大きな激震を走らせた。共和党の副知事候補であるショーン・オリバー氏が逮捕され、選挙戦からの撤退を余儀なくされたのである。
ダートマス・ストリートでの深夜の衝突事故と逮捕
ニューベッドフォード警察によると、事故は10月17日午後11時40分ごろに発生した。同市ダートマス・ストリートで、オリバー氏が運転していた車両が複数の路上駐車車両に衝突し、横転した 車体が大破するほどの衝撃となった。
現場近くの住民であるディラン・マチャド氏は、事故当時の様子について次のように語っている。自宅の防犯カメラが猛スピードで中央線をはみ出して走行する同氏の車両をとらえており、窓が閉まっていても激しい衝突音が響いたという。
地元の住民であるディラン・マチャド氏は「まるで竜巻が通り過ぎたかのようでした。あちこちに車が駐車されていました。彼の車は道路の真ん中でひっくり返り、赤い車は大破し、彼女の車はあそこの芝生の上に突っ込んでいました」と語った。
計5台の駐車車両が巻き込まれ、そのうち2台が深刻な損傷を受けた。事故後、42歳のオリバー氏は負傷のため聖ルカ病院へ搬送され、現地での調査と病院での診察を経て警察に身柄を拘束された。
マイク・ミノグ氏の辞退要求と共和党首脳部の反応
逮捕の報せを受け、共和党の知事候補でありオリバー氏のランニングメイトであるマイク・ミノグ氏は、直ちに立候補の即時停止を求めた。ミノグ氏は、もし自身らが当選した場合には、正式に辞任を要請する構えであることも明かしている。

共和党の知事候補であるマイク・ミノグ氏は「極めて失望しています。ショーンが無事で、無実の人が誰も傷つかなかったのは不幸中の幸いです。飲酒運転に言い訳の余地はありません」と述べた。

ミノグ氏はさらに、オリバー氏が父親および祖父としての家庭を第一に考え、二度とこのような事態を起こさないための更生に努めるべきだと強調し、支援の意向を示した。マサチューセッツ州共和党委員長のエイミー・カネヴェール氏も、オリバー氏のキャンペーン停止決定を支持する声明を発表し、市民の安全が脅かされたことの重大さに言及した と報じられている。
ニューベッドフォードのジョン・ミッチェル市長も声明を出し、警察の迅速な対応に謝意を示したうえで、負傷者がいなかったことに安堵を示しつつ、市民に対して公的な説明責任を果たすべきだと指摘した。
選挙戦への影響と今後の日程
この突発的な事態は、民主党の現職であるマウラ・ヒーリー知事とキム・ドリスコール副知事に対する共和党の追い上げに水を差すものとなった。州内ではすでに10月17日から期日前投票が始まっており、選挙投開票日は11月3日に迫っている というスケジュールだ。

法的な期限を過ぎているため、オリバー氏がキャンペーンを停止した現在も、投票用紙上の名前はそのまま残ることになる。選挙アナリストのマリア・アン・マーシュ氏は、選挙戦の終盤においてこれほど最悪なタイミングでの不祥事はないと指摘している。
ニューベッドフォード市議会議員のショーン・オリバー氏は「慎重に熟考した結果、副知事選へのキャンペーンを一時停止することを決定しました。今回の選挙は、個人的な問題によって影を薄めさせるにはあまりにも重要です」と述べた。
オリバー氏は声明を通じて支持者への感謝と家族のプライバシー尊重を訴えた。同氏は10月19日月曜日にニューベッドフォード地裁で罪状認否に臨む予定となっている。