ニューイングランド地方の夜空に、オーロラが出現する可能性がある。米国海洋大気庁(NOAA)の宇宙天気予報センターは、10月8日夜から9日未明にかけて、中規模の地磁気嵐が発生すると予測している。
ニューイングランド地方でオーロラ観測の好機
今回の現象は、太陽から放出された磁化された太陽物質の雲である「コロナ質量放出(CME)」が地球に到達することによって引き起こされる。NOAAの予報によると、この地磁気嵐の規模は5段階中2番目の「G2」クラスに分類されており、このレベルであればマサチューセッツ州を含む南方の地域までオーロラの観測範囲が広がる可能性がある。
観測のタイミングと条件
専門家によれば、今回のCMEは地球に対して「かすめるような」衝突になると予測されており、予報モデルによっては観測の可能性が変動する余地がある。宇宙物理学者のヴィンセント・レドビナ氏は、雲の大部分は地球の北側を通過する見込みであり、その側面が地球に影響を与える形になると指摘している。
https://x.com/Vincent_Ledvina/status/2108245878586966117
観測に最適な時間帯は、10月9日の未明、午前3時から5時30分頃にかけてと見られている。地磁気活動は夜通し高まり、夜明け前にピークを迎える見通しだ。NOAAの宇宙天気予報センターのウェブサイトでは、地磁気嵐の状況をリアルタイムで追跡することが可能である。
当夜の気象条件については、高気圧の影響により空はほぼ快晴となる見込みで、観測には好条件が整っている。また、現在は新月の時期にあたり、月明かりの影響も受けにくい。
今後の展望
太陽活動が最も活発な「太陽極大期」から移行しつつある現在、太陽黒点の数は2026年に入り減少傾向にある。太陽の活動は約11年周期で変動するため、今後数年間は、今回のような広範囲で頻繁にオーロラが見られる機会は減少していくと予測されている。
なお、肉眼では捉えにくい淡い光であっても、スマートフォンのカメラであれば波長を感知し、オーロラを撮影できる場合がある。今回の現象については、NOAAの最新の予測モデルに基づき、さらなる地磁気活動の推移が注視されている。