DCスタジオが放つ最新のR指定ボディホラー映画『Clayface』は、バットマンのヴィランとして知られるキャラクターを主役に据え、これまでのスーパーヒーロー映画とは一線を画すアプローチで注目を集めている。監督を務めるのはジェームズ・ワトキンスであり、脚本はマイク・フラナガンとホセイン・アミニが手掛けた。製作陣にはジェームズ・ガン、ピーター・サフラン、マット・リーブス、リン・ハリスといった豪華な顔ぶれが名を連ねている。
本作のメインキャストには、主人公マット・ハゲン(クレイフェイス)役のトム・リス・ハリスのほか、ナオミ・アッキー、マックス・ミンゲラ、エディ・マーサン、デヴィッド・デンシック、ナンシー・キャロル、ジョシュア・ジェームズ、フランチェスカ・コーニー、ルビー・シア、ウィル・コバンらが参加している。撮影監督を務めたのはロブ・ハーディであり、音楽はフォルカー・ベルテルマンが担当した。
『Clayface』が描くゴッサム・シティと異色のボディホラー
映画のトーンやビジュアル面においては、デヴィッド・クローネンバーグ監督の1986年公開の映画『ザ・フライ』などが比較対象として挙げられてきた。また、撮影はイギリスのリバプールで行われており、マット・リーブス監督の『THE BATMAN-ザ・バットマン-』で使用されたロケーションと共通していることから、雨に濡れた陰鬱なゴッサム・シティの雰囲気が色濃く反映されている。
「観客はこの映画を愛していますが、製作費を回収するには非常に長いロングラン上映が必要です」と興行収入ニュースレター発行人のデヴィッド・A・グロスはYahooに語った。
公開初週の世界興行収入と競合作品の動向
2026年10月23日の劇場公開を迎えた『Clayface』は、製作費が約4000万ドルと推定される中、北米市場で2400万ドルを記録し初登場第1位を獲得した。さらに全世界でのオープニング成績は4300万ドルに達し、新体制となったスカイダンス傘下のワーナー・ブラザースにとって、好調な滑り出しを見せる結果となった。海外の主要な劇場チェーンや各国の興行においても、『Other Mommy』などのホラー作品と比較される形で着実な数字を叩き出しており、オーストラリアのパレス・シネマズをはじめとする地域で熱狂的な前売りを記録している。

同週末のボックスオフィスでは、A24が配給するドキュメンタリー映画『You Can See Everything』が2505館で195万ドル(※ソース中の文脈に準ずる)を売り上げて猛追を見せたほか、LAIKAスタジオによるストップモーション・アニメーション映画『Wildwood』なども上位にランクインし、多様なジャンルの作品が劇場を盛り上げている。
DCユニバースにおける今後の位置づけ
ジェームズ・ガンが共同CEOを務める新DCユニバース(DCU)において、『Clayface』はまだバットマン本体が登場していない段階のゴッサム・シティを観客に提示するという異例の戦術をとっている。巨大なクロスオーバー作品の巨大な歯車として機能するのではなく、あくまで一つの作品として完結したスプラッター映画、あるいはB級ホラー映画としての魅力を追求した内容に仕上がっている。


監督のワトキンスは、広大なシェアード・ユニバースの布石としてではなく、一つの完結した作品として観客に届けることを意識して制作したと語っている。上映時間は108分であり、レイティングは強い流血描写やグロテスクな表現、言葉遣いを含むR指定となっている。
「DCUには、常に私の潜在意識を捉えて離さない何かがあります。たとえあまり心惹かれなかった映画であっても、その美学やトーンには何か特別なものがあるのです。本当に脳みそに染み込んでくるようで、私はずっとそれに魅了され続けています」とマックス・ミンゲラはVarietyに語った。