ベテラン俳優のホランド・テイラーが、CBSのヒットシットコム『Two and a Half Men』の契約更新を拒否し、レギュラー出演を終了した理由をポッドキャスト番組『Alchemy with Anthony Mason』で明らかにしました。
テイラーは、チャーリー・シーン演じるチャーリーとジョン・クライヤー演じるアランの兄弟の母親であるエヴリン・ハーパー役を、シーズン6までレギュラーとして演じました。その後、彼女は契約の更新を断り、以降は不定期のゲスト出演という形で作品に関わり続ける道を選びました。
報酬への不満と契約終了の経緯
番組の中でテイラーは、自身の給与が作品の規模や自身の評価に見合っていなかったと振り返っています。「あの番組では決して良い給料をもらっていませんでした。8年ほど前に別のシリーズで作っていたのと同じくらいの額でした」と彼女は語りました。さらに、番組の出演によって助演女優賞として4度のエミー賞ノミネートを獲得したにもかかわらず、製作陣からの昇給は一度もなかったことを明かしています。
シーズン6が終了し契約の満を迎えた際、テイラーはプロデューサー陣に対して「もう契約に縛られたくない。でも、もし望むなら時々ゲストとして番組に参加する」と伝えたといいます。通常、契約更新の時期にはスタジオ側が多額の報酬を提示して引き止めるものだったため、彼女の決断は制作側を大いに驚かせたと語られています。Yahooの報道によれば、スタジオ側は「これ以上のお金を払う余裕はない」と主張しましたが、テイラーは金銭交渉を目的としていたわけではなく、自由なスケジュールを求めていました。
共演者の高額報酬と作品の舞台裏
テイラーの契約終了当時、チャーリー・シーンはテレビ界で最も高給取りのスターの一人であり、エピソードあたり数百万円規模の報酬を得ていたほか、共演者のジョン・クライヤーも大幅な給与アップを経験していました。これに対し、テイラーは「あの番組の多くの部分は好きでしたが、彼らは礼儀に満ちていたとは言えません」と述べています。

Varietyが伝えるところによると、彼女はスタジオ側から「これ以上払えない」と言われた際、「この建物の建設費くらい払えるでしょうけれど、契約を続けたくないので気にしないでください」と返答し、あくまで契約からの離脱を優先しました。契約から外れたことで、「3月末にゲスト出演できるか」と聞かれても「できません」と答えることができるようになり、自らの意思だけで出演を決める自由を手に入れました。
シットコムの歴史とキャストの変遷
AOL.comによると、『Two and a Half Men』は2003年9月22日に初放送され、全12シーズンを経て2015年2月19日に幕を閉じました。クリエイターはチャック・ロリーとリー・アロンソーンが務めました。

番組は長期にわたる放送の中で数々のキャスト変更を経験しました。シーズン8の最中にはチャーリー・シーンが制作陣との対立やトラブルによって降板し、シーズン9からはアシュトン・カッチャーが参加しました。また、アランの息子ジェイクを演じたアングス・T・ジョーンズもシーズン10の後に降板し、シリーズ最終回に短く復帰しています。テイラー自身も、契約を手放した後は必要な時のみ母親役として画面に登場し続けました。