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金正恩死亡説、写真公開でも消えない疑念 専門家が語る情報統制の実態(ニューズウィーク日本版) – Yahoo!ニュース

北朝鮮の金正恩総書記が脳出血で死亡したとの根拠のない情報がインターネット上で拡散し、世界各国のメディアに取り上げられた。Yahoo!ニュースなどの報道によると、北朝鮮の国営メディアが10月20日に公開した写真によって生存が確認され、韓国当局も死亡説を裏付ける情報は把握していないとしている。 金正恩総書記の死亡説はどのようにして世界へ拡散したのか 北朝鮮の最高指導者である金正恩総書記をめぐっては、脳出血で倒れて北京の病院に緊急搬送された末に死亡したとする情報がインターネット上で急速に広まった。一連の噂の発信源とされるのは、アメリカに滞在する中国系の反体制活動家である謝万軍氏のXアカウントである。同氏は、金正恩が重度の脳出血で意識を失い、北朝鮮国内の不十分な医療設備を避けて北京の北京協和医院に搬送されたと主張した。さらに、金正恩はその後死亡し、遺体が秘密裏に北朝鮮へ戻されたうえで当局が死を隠蔽していると述べたが、これらの主張を裏付ける検証可能な証拠は示されていなかった。こうした根拠の乏しい情報が英米やインドのメディアにも取り上げられ、世界的な話題へと発展した。BBCの報道によると、中国民主党の主席を自称する謝氏は過去にも、中国の習近平国家主席の死亡説や影武者説といった未確認情報を広めてきた経緯がある。 北朝鮮国営メディアが公開した写真と韓国当局の受け止め インターネット上で死亡説が飛び交うなか、朝鮮中央通信(KCNA)と朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は10月20日、金正恩が19日に平壌で衣料品・履物の展示会を視察したとする写真を公開した。写真には42歳の金正恩が13歳の娘とされる金主愛や複数の当局者とともに展示品を見て回る様子が収められており、脳出血で死亡したという噂とは裏腹に、驚くほど元気そうな姿が確認された。これを受けて、韓国の外交・安全保障当局者は聯合ニュースに対し、金正恩の死亡説を裏付ける情報は何も把握していないと述べた。米シンクタンク、スティムソン・センターの朝鮮半島プログラムで上級研究員を務めるレイチェル・ミニョン・リーは、直近の国営メディアの報道について、金正恩が職務を遂行できない状態にあることを示す異変は確認されていないと指摘している。ただし、この視察が実際に行われた日付や詳細については、独立した情報源による検証がなされていない。 写真:BBC 北朝鮮の秘密主義と指導者の健康をめぐる情報の空白 指導者の生死に関する情報がこれほどまでに拡散した背景には、北朝鮮体制が持つ特有の秘密主義と、それに伴う情報の空白がある。北朝鮮では最高指導者の健康状態や私生活に関する情報が厳しく制限されており、動静が外部から確認できない期間が続くと、今回のような憶測が広がりやすくなる。内外タイムスの報道によると、韓国の情報機関である国家情報院の関係者は、北朝鮮メディアが放送する映像を詳細に分析し、演説の長さや声の大きさ、歩く姿勢の変化から健康状態を探っているとされる。しかし、不意の病気や健康悪化を外から確実に予測することは困難であり、情報の限られた環境が根拠の乏しい噂を受け入れさせる余地を生んでいる。過去の2020年にも、有名な脱北者が金正恩の心臓血管手術後の死亡を強く主張した直後に本人が公の場に姿を現し、誤報であったことが判明した事例が存在する。 写真:dメニューニュース 未解決の後継者問題と東アジアの安全保障に及ぼす影響 金正恩の健康状態や生死に関する噂が繰り返し浮上する最大の要因は、不透明な後継者問題にある。北朝鮮を3代にわたり統治してきた金一族の後継体制について、過去の権力移行期に比べると将来の道筋は明確ではない。国家情報院は、金正恩が娘の金主愛を後継者として位置づけているとの見方を示しているものの、主愛はまだ13歳前後と推定されており、政治や軍事の実権を担う能力について外部から判断できる材料は限られている。万が一、指導者に不測の事態が起きた場合、権力闘争の発生や北朝鮮国内の政治的不安定化が懸念される。内外タイムスの指摘では、指導部の混乱が深刻化すれば軍の指揮系統や核兵器の管理に影響が及び、難民の発生や周辺国への波及、さらには日本との間の拉致問題交渉への影響も想定される。日本、韓国、アメリカなどの関係国は、情報の真偽を慎重に見極めつつ、指導部に不測の事態が起きた場合の危機管理のあり方を継続して検討している。 🚨 金正恩「死亡説」の結末!家族そろって登場、世界騒然の真相とは?

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北朝鮮の金正恩総書記が脳出血で死亡したとの根拠のない情報がインターネット上で拡散し、世界各国のメディアに取り上げられた。Yahoo!ニュースなどの報道によると、北朝鮮の国営メディアが10月20日に公開した写真によって生存が確認され、韓国当局も死亡説を裏付ける情報は把握していないとしている。

金正恩総書記の死亡説はどのようにして世界へ拡散したのか

北朝鮮の最高指導者である金正恩総書記をめぐっては、脳出血で倒れて北京の病院に緊急搬送された末に死亡したとする情報がインターネット上で急速に広まった。一連の噂の発信源とされるのは、アメリカに滞在する中国系の反体制活動家である謝万軍氏のXアカウントである。同氏は、金正恩が重度の脳出血で意識を失い、北朝鮮国内の不十分な医療設備を避けて北京の北京協和医院に搬送されたと主張した。さらに、金正恩はその後死亡し、遺体が秘密裏に北朝鮮へ戻されたうえで当局が死を隠蔽していると述べたが、これらの主張を裏付ける検証可能な証拠は示されていなかった。こうした根拠の乏しい情報が英米やインドのメディアにも取り上げられ、世界的な話題へと発展した。BBCの報道によると、中国民主党の主席を自称する謝氏は過去にも、中国の習近平国家主席の死亡説や影武者説といった未確認情報を広めてきた経緯がある。

北朝鮮国営メディアが公開した写真と韓国当局の受け止め

インターネット上で死亡説が飛び交うなか、朝鮮中央通信(KCNA)と朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は10月20日、金正恩が19日に平壌で衣料品・履物の展示会を視察したとする写真を公開した。写真には42歳の金正恩が13歳の娘とされる金主愛や複数の当局者とともに展示品を見て回る様子が収められており、脳出血で死亡したという噂とは裏腹に、驚くほど元気そうな姿が確認された。これを受けて、韓国の外交・安全保障当局者は聯合ニュースに対し、金正恩の死亡説を裏付ける情報は何も把握していないと述べた。米シンクタンク、スティムソン・センターの朝鮮半島プログラムで上級研究員を務めるレイチェル・ミニョン・リーは、直近の国営メディアの報道について、金正恩が職務を遂行できない状態にあることを示す異変は確認されていないと指摘している。ただし、この視察が実際に行われた日付や詳細については、独立した情報源による検証がなされていない。

金正恩氏が娘のジュエ氏と並んで、スニーカーなどを見ている
写真:BBC

北朝鮮の秘密主義と指導者の健康をめぐる情報の空白

指導者の生死に関する情報がこれほどまでに拡散した背景には、北朝鮮体制が持つ特有の秘密主義と、それに伴う情報の空白がある。北朝鮮では最高指導者の健康状態や私生活に関する情報が厳しく制限されており、動静が外部から確認できない期間が続くと、今回のような憶測が広がりやすくなる。内外タイムスの報道によると、韓国の情報機関である国家情報院の関係者は、北朝鮮メディアが放送する映像を詳細に分析し、演説の長さや声の大きさ、歩く姿勢の変化から健康状態を探っているとされる。しかし、不意の病気や健康悪化を外から確実に予測することは困難であり、情報の限られた環境が根拠の乏しい噂を受け入れさせる余地を生んでいる。過去の2020年にも、有名な脱北者が金正恩の心臓血管手術後の死亡を強く主張した直後に本人が公の場に姿を現し、誤報であったことが判明した事例が存在する。

金正恩死亡説、写真公開でも消えない疑念 専門家が語る情報統制の実態(ニューズウィーク日本版) - Yahoo!ニュース
写真:dメニューニュース

未解決の後継者問題と東アジアの安全保障に及ぼす影響

金正恩の健康状態や生死に関する噂が繰り返し浮上する最大の要因は、不透明な後継者問題にある。北朝鮮を3代にわたり統治してきた金一族の後継体制について、過去の権力移行期に比べると将来の道筋は明確ではない。国家情報院は、金正恩が娘の金主愛を後継者として位置づけているとの見方を示しているものの、主愛はまだ13歳前後と推定されており、政治や軍事の実権を担う能力について外部から判断できる材料は限られている。万が一、指導者に不測の事態が起きた場合、権力闘争の発生や北朝鮮国内の政治的不安定化が懸念される。内外タイムスの指摘では、指導部の混乱が深刻化すれば軍の指揮系統や核兵器の管理に影響が及び、難民の発生や周辺国への波及、さらには日本との間の拉致問題交渉への影響も想定される。日本、韓国、アメリカなどの関係国は、情報の真偽を慎重に見極めつつ、指導部に不測の事態が起きた場合の危機管理のあり方を継続して検討している。

🚨 金正恩「死亡説」の結末!家族そろって登場、世界騒然の真相とは?
執筆者について: nipponese

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