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米連邦地裁のバルガス判事、75カ国への移民ビザ発行停止措置を不当として差し止め

2026年8月22日、ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所のジャネット・バルガス判事は、トランプ政権が実施していた75カ国からの移民ビザ発行停止措置を「法的に不当」として差し止める判決を下しました。同判決は、この措置が連邦移民法を超越した権限行使であると指摘しています。 移民ビザ発行停止の法的根拠を棄却 バルガス判事は、米国務省が実施していた移民ビザの停止措置について、国務長官には領事官によるビザ審査の裁定権を剥奪する法的権限がないと断じました。バルガス判事は、民主党のジョー・バイデン前大統領によって任命された判事であり、判決文の中で「申請者の国籍に基づいて一律に移民ビザの発行を禁止するこの政策は、連邦移民法が定める法的枠組みを直接的に無効化するものである」と指摘しました。同判決は、この措置が連邦移民法と矛盾しており、領事官による移民ビザの裁定権限を国務長官から事実上奪うものであると結論付けています。 この訴訟は、移民権利団体である「カトリック・リーガル・イミグレーション・ネットワーク」および「アフリカン・コミュニティーズ・トゥゲザー」と、移民ビザ申請者、および該当国からの家族をスポンサーする米国市民らによって提起されました。被告として名前が挙がっていたのは、マルコ・ルビオ国務長官および米国務省です。原告側は、この政策が「移民法の長年にわたる合意を根底から覆すもの」であり、国籍や人種に基づいた差別であると主張していました。 「公的扶助」を理由とした制限の是非 この停止措置は2026年1月21日に開始され、ラテンアメリカ諸国(ブラジル、コロンビア、ウルグアイ等)、バルカン諸国(ボスニア、アルバニア等)、南アジア諸国(パキスタン、バングラデシュ等)、さらにアフリカ、中東、カリブ海地域の計75カ国に影響を及ぼしました。国務省は、これらの国の申請者が「公的扶助を受けるリスクが高く、米国の地方、州、連邦政府のリソースに依存する可能性がある」ことを理由に掲げていました。しかし、原告側は、この政策が法律で求められている個別の審査ではなく、「国籍に基づく一律の禁止」であると反論していました。 Photo: Foxnews Take-Two InteractiveがGTA VI映像流出でMicrosoftとDiscordに召喚状を発行 USCISによる審査停止措置への影響 国務省のビザ停止措置とは別に、米国内の移民申請を扱う米国市民権・移民局(USCIS)による政策についても、ロードアイランド州連邦地方裁判所のジョン・J・マコーネル・ジュニア首席判事によって同様の無効判決が下されています。マコーネル判事は6月5日の「ドーカス・インターナショナル・インスティテュート・オブ・ロードアイランド対USCIS」訴訟において、39カ国の国民に対する移民給付を凍結していたUSCISの4つの政策を「法に反し、恣意的かつ気まぐれである」として取り消しました。 Photo: Rnlawgroup Federal judge strikes down Trump’s $100,000 fee on new H-1B visas マコーネル判事は、USCISが「行政手続法」の下で議会から与えられた権限を逸脱し、十分な論理的説明なしに手続きを変更したと厳しく批判しました。この判断は、亡命、労働許可、グリーンカード、市民権申請といった広範なカテゴリーの審査を国籍に基づいて一律に停止していたUSCISの「利益保持政策」を対象としています。この訴訟には、SEIUやUAWなどの労働組合を含む複数の団体が参加しており、その影響は全米の雇用ベースおよび家族ベースの申請者に及んでいます。 今後の動向と影響 トランプ大統領は、国内の安全保障を向上させる目的で一連の強硬な移民政策を推進してきました。これには、昨年アフガニスタン国籍の人物が州兵2名を射殺した事件を受けた制限措置なども含まれます。しかし、司法判断により、国務省のビザ処理停止とUSCISの審査凍結という、政権が進めていた主要な移民制限の柱が相次いで差し止められる結果となりました。バルガス判事とマコーネル判事の決定は、いずれも行政機関が法的な権限を超えて国籍ベースの制限を課すことに対し、連邦裁判所が厳しい法的チェックを課したことを明確に示しています。 Photo: Lawcommentary A federal judge strikes down Trump administration…

US judge strikes down Trump immigrant visa ban affecting 75 countries

2026年8月22日、ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所のジャネット・バルガス判事は、トランプ政権が実施していた75カ国からの移民ビザ発行停止措置を「法的に不当」として差し止める判決を下しました。同判決は、この措置が連邦移民法を超越した権限行使であると指摘しています。

移民ビザ発行停止の法的根拠を棄却

バルガス判事は、米国務省が実施していた移民ビザの停止措置について、国務長官には領事官によるビザ審査の裁定権を剥奪する法的権限がないと断じました。バルガス判事は、民主党のジョー・バイデン前大統領によって任命された判事であり、判決文の中で「申請者の国籍に基づいて一律に移民ビザの発行を禁止するこの政策は、連邦移民法が定める法的枠組みを直接的に無効化するものである」と指摘しました。同判決は、この措置が連邦移民法と矛盾しており、領事官による移民ビザの裁定権限を国務長官から事実上奪うものであると結論付けています。

この訴訟は、移民権利団体である「カトリック・リーガル・イミグレーション・ネットワーク」および「アフリカン・コミュニティーズ・トゥゲザー」と、移民ビザ申請者、および該当国からの家族をスポンサーする米国市民らによって提起されました。被告として名前が挙がっていたのは、マルコ・ルビオ国務長官および米国務省です。原告側は、この政策が「移民法の長年にわたる合意を根底から覆すもの」であり、国籍や人種に基づいた差別であると主張していました。

「公的扶助」を理由とした制限の是非

この停止措置は2026年1月21日に開始され、ラテンアメリカ諸国(ブラジル、コロンビア、ウルグアイ等)、バルカン諸国(ボスニア、アルバニア等)、南アジア諸国(パキスタン、バングラデシュ等)、さらにアフリカ、中東、カリブ海地域の計75カ国に影響を及ぼしました。国務省は、これらの国の申請者が「公的扶助を受けるリスクが高く、米国の地方、州、連邦政府のリソースに依存する可能性がある」ことを理由に掲げていました。しかし、原告側は、この政策が法律で求められている個別の審査ではなく、「国籍に基づく一律の禁止」であると反論していました。

Trump administration faces lawsuit over immigrant visa suspension
Photo: Foxnews

USCISによる審査停止措置への影響

国務省のビザ停止措置とは別に、米国内の移民申請を扱う米国市民権・移民局(USCIS)による政策についても、ロードアイランド州連邦地方裁判所のジョン・J・マコーネル・ジュニア首席判事によって同様の無効判決が下されています。マコーネル判事は6月5日の「ドーカス・インターナショナル・インスティテュート・オブ・ロードアイランド対USCIS」訴訟において、39カ国の国民に対する移民給付を凍結していたUSCISの4つの政策を「法に反し、恣意的かつ気まぐれである」として取り消しました。

米連邦地裁のバルガス判事、75カ国への移民ビザ発行停止措置を不当として差し止め
Photo: Rnlawgroup
Federal judge strikes down Trump’s $100,000 fee on new H-1B visas

マコーネル判事は、USCISが「行政手続法」の下で議会から与えられた権限を逸脱し、十分な論理的説明なしに手続きを変更したと厳しく批判しました。この判断は、亡命、労働許可、グリーンカード、市民権申請といった広範なカテゴリーの審査を国籍に基づいて一律に停止していたUSCISの「利益保持政策」を対象としています。この訴訟には、SEIUやUAWなどの労働組合を含む複数の団体が参加しており、その影響は全米の雇用ベースおよび家族ベースの申請者に及んでいます。

今後の動向と影響

トランプ大統領は、国内の安全保障を向上させる目的で一連の強硬な移民政策を推進してきました。これには、昨年アフガニスタン国籍の人物が州兵2名を射殺した事件を受けた制限措置なども含まれます。しかし、司法判断により、国務省のビザ処理停止とUSCISの審査凍結という、政権が進めていた主要な移民制限の柱が相次いで差し止められる結果となりました。バルガス判事とマコーネル判事の決定は、いずれも行政機関が法的な権限を超えて国籍ベースの制限を課すことに対し、連邦裁判所が厳しい法的チェックを課したことを明確に示しています。

Close-up of a U.S. flag over a document bearing the Department of Homeland Security seal and the words U.S. Citizenship and
Photo: Lawcommentary
A federal judge strikes down Trump administration immigration policy affecting 39 countries
執筆者について: nipponese

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