Take-Two Interactiveは、開発中の「Grand Theft Auto VI」に関する大規模なゲームプレイ映像の流出を受け、法的手段に出ています。同社は、流出に関与した疑いがある人物やグループを特定するため、連邦地方裁判所を通じてMicrosoftおよびDiscordに対し、複数の召喚状(サブポエナ)を発行しました。この動きは、ソーシャルメディア上で拡散された流出映像の背後にいる人物を特定することを目的としています。
ジェイソン・デュバルとCyberLeekの流出映像
流出映像には、本作の2人の主人公のうちの1人であるジェイソン・デュバル(Jason Duval)が登場し、車両の運転、飛行機の操縦、スタンガンの使用、レンチを用いた攻撃、さらにはバスケットボールをプレイする様子などが含まれています。一部のクリップでは、プレイヤーが壁に銃で穴を開けて「LEEK」という文字を作る様子も確認されました。これら一連の映像は「CyberLeek」と名乗る個人またはグループによって透かしが入れられており、現在までに複数の映像がオンライン上で公開されています。
ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所への提出書類
Take-Twoは、ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所に提出した書類の中で、著作権を侵害された素材には「視聴覚コンテンツ、アートワーク、画像、対話、その他創造的な要素」が含まれると明記しています。同社は法廷において、これらの情報は「Take-Twoの権利を保護する目的でのみ使用される」と誓約しています。裁判所への提出書類によると、MicrosoftとDiscordは9月4日までに、要求された情報を提出する義務があります。

特にMicrosoftに対しては、同社内部で行われた「CyberLeek」というペルソナに関する調査記録や、OneDriveアカウント内の「Grand Theft Auto」、「Rockstar」、または「CyberLeek」に関連するコンテンツの提出が求められています。Discordに対しては、特定のサーバーやユーザー名に関連する情報の開示が求められており、これにはアカウントID、登録メールアドレス、登録時および最終ログイン時のIPアドレス、電話番号、リンクされているアカウント情報、さらにはデバイスやテレメトリ(遠隔測定)の記録が含まれます。
Rockstar Gamesに対する3つの戒律
この流出は、単なるゲームプレイの公開にとどまらず、オンライン上のマニフェストによって思想的な背景も示唆されています。流出グループは「3つの戒律」を掲げ、Rockstar Gamesに対し、デジタル専用販売の撤廃、偽のシングルプレイヤー用DLCの停止、およびシングルプレイヤーコンテンツの保護を要求しています。また、彼らは物理ディスクの製造が製造上の都合でプレオーダーを生んだと主張し、「独立したレビューが行われる前に、消費者がデジタルストアでゲームに支払うべきではない」と訴えています。

さらに、一部の流出映像では暗号資産のプロモーションが行われており、流出が金銭的な動機に基づいている可能性も指摘されています。また、別のハッカーグループがゲームのビルドにアクセスしている可能性も浮上しており、事態は複雑化しています。
今回の流出は、Rockstar Gamesが8月27日にNetflixで予定している長編プレビュー配信を前にして発生しました。なお、「Grand Theft Auto VI」の正式な発売日は11月19日に設定されています。MicrosoftとDiscordはいずれも、現時点で本件に対するコメントの要請に即座には応じていません。