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歌舞伎町トー横の若者が補導避けホテルへ移動、密室での事件相次ぐ

東京・歌舞伎町の「トー横」に集まる若者の姿が少なくなっており、警察の補導などを避けて近くのホテルへ移動する動きが広がる中、大人の目が届かないホテルでの事件などが相次いでいると、yomiuri.co.jpが報じた。. 新宿東宝ビル横の広場から姿を消した若者たち 東京・歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる一角に集まる10代の若者たちの姿が最近、少なくなっている。21日午後9時過ぎに新宿東宝ビル横の広場を訪れると、北東に数百メートル離れたホテル前で20歳前後の男女5人が談笑していた。ピンク色のリュックサックを背負い、涙袋を強調した「地雷系メイク」の女性(19)は、岐阜県の実家から家出中だと明かした。「警察に補導されるのが嫌で、最近はトー横に行っていない」と語る。 トー横の広場周辺では、訪日外国人客らが開催中のキッチンカーのイベントを楽しんでおり、かつて居場所を求めて集まっていた若者たちの姿は見られなかった。家庭や学校などで居場所をなくした20歳未満の若者らがトー横に集まり始めたのは2020年頃とされる。飲酒や喫煙に加え、市販薬などの過剰摂取であるオーバードーズやリストカットなどの自傷行為を繰り返し、性被害などに遭う事件が起きてきた。 補導数を押し下げた若者たちの潜在化とホテルへの移動 警視庁によると、昨年歌舞伎町地区で補導した20歳未満の若者は747人で、ピークだった2023年の951人から約2割減少した。この背景には、新宿東宝ビル横の広場周辺に集まる若者が少なくなったことが影響しているとみられ、時間帯によっては若者の姿が見られない日もあるという。警察のパトロール時間を避けてトー横を離れたり、仲間同士で注意を呼び掛けたりするケースも確認されている。 警視庁幹部は、補導を恐れて近くのホテルなどに滞在する若者が増えている現状について、「潜在化」への強い危機感を示している。中学校や高校時代に不登校だった女性は、地雷系メイクの若者がトー横で楽しそうに踊る様子をSNSで見て憧れ、約1年前から出入りするようになった。しかし警察から補導される機会が増えた最近は、仲間とトー横を離れて近くのホテルに滞在することが増えている。 ホテルを舞台に相次ぐ深刻な若者被害の実態 トー横で若者の姿が減る一方で、付近のホテルを舞台にした事件が相次いで発生している。ホテル代や生活資金が尽きた若者は、路上で売春の客待ちをして金を稼いでいる実態がある。「友達と一緒にいるのが楽しい。危ないと言われても、この生活をやめるつもりはない」と女性は話している。 警視庁は今月5日、トー横で知り合った女子高生の胸や尻を動画撮影したとして、新宿区の職業不詳の男(25)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で逮捕した。さらに6月にも、女子中学生に性的暴行を加えるなどしたとして、荒川区の無職の男(24)が不同意性交容疑などで逮捕されている。トー横周辺の若者を支援するNPO法人「BONDプロジェクト」の白橋れいあさん(30)は、「悪意ある大人からスマートフォンの位置情報で監視され、ホテルでの売春を強いられている少女もいる。密室での被害は、発覚しにくいのが問題だ」と指摘している。 高止まりする不登校と若者を支える居場所の課題 学校や家庭に居場所がない子どもは、全国的に増加傾向にある。文部科学省によると、全国の不登校の高校生は2022年度以降、3年連続で6万人台と高止まりが続き、24年度は過去2番目に多い6万7782人に上った。小中学生の不登校も12年連続で増加し、24年度は過去最多の35万3970人に達している。 認定NPO法人「D×P」の芳本良輔さん(34)によると、同法人には不登校の子どもから将来への不安や身近に相談できる相手がいないなどの悩みが寄せられており、トー横や大阪・ミナミの「グリ下」などに集まる若者の中にも、不登校を経験して居場所を見いだせない子がいるという。「子どもが安心して過ごせる居場所を地域で作っていく必要がある」と芳本さんは語っている。 警察によるホテルへの防犯協力要請と今後の警戒 警視庁は、若者が犯罪被害に遭うことを防ぐため、周辺ホテルでの対策を急ピッチで強化している。今月15日にはホテル経営者らに対し、客の年齢確認の徹底や、犯罪が疑われる際の通報、宿泊拒否などの防犯協力を要請した。警察幹部は「新たなたまり場となりうる施設の情報を集め、若者を食い物にする大人の摘発につなげたい」と述べ、取り締まりへの姿勢を強めている。

歌舞伎町トー横の若者が補導避けホテルへ移動、密室での事件相次ぐ

東京・歌舞伎町の「トー横」に集まる若者の姿が少なくなっており、警察の補導などを避けて近くのホテルへ移動する動きが広がる中、大人の目が届かないホテルでの事件などが相次いでいると、yomiuri.co.jpが報じた。.

新宿東宝ビル横の広場から姿を消した若者たち

東京・歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる一角に集まる10代の若者たちの姿が最近、少なくなっている。21日午後9時過ぎに新宿東宝ビル横の広場を訪れると、北東に数百メートル離れたホテル前で20歳前後の男女5人が談笑していた。ピンク色のリュックサックを背負い、涙袋を強調した「地雷系メイク」の女性(19)は、岐阜県の実家から家出中だと明かした。「警察に補導されるのが嫌で、最近はトー横に行っていない」と語る。

トー横の広場周辺では、訪日外国人客らが開催中のキッチンカーのイベントを楽しんでおり、かつて居場所を求めて集まっていた若者たちの姿は見られなかった。家庭や学校などで居場所をなくした20歳未満の若者らがトー横に集まり始めたのは2020年頃とされる。飲酒や喫煙に加え、市販薬などの過剰摂取であるオーバードーズやリストカットなどの自傷行為を繰り返し、性被害などに遭う事件が起きてきた。

補導数を押し下げた若者たちの潜在化とホテルへの移動

警視庁によると、昨年歌舞伎町地区で補導した20歳未満の若者は747人で、ピークだった2023年の951人から約2割減少した。この背景には、新宿東宝ビル横の広場周辺に集まる若者が少なくなったことが影響しているとみられ、時間帯によっては若者の姿が見られない日もあるという。警察のパトロール時間を避けてトー横を離れたり、仲間同士で注意を呼び掛けたりするケースも確認されている。

警視庁幹部は、補導を恐れて近くのホテルなどに滞在する若者が増えている現状について、「潜在化」への強い危機感を示している。中学校や高校時代に不登校だった女性は、地雷系メイクの若者がトー横で楽しそうに踊る様子をSNSで見て憧れ、約1年前から出入りするようになった。しかし警察から補導される機会が増えた最近は、仲間とトー横を離れて近くのホテルに滞在することが増えている。

ホテルを舞台に相次ぐ深刻な若者被害の実態

トー横で若者の姿が減る一方で、付近のホテルを舞台にした事件が相次いで発生している。ホテル代や生活資金が尽きた若者は、路上で売春の客待ちをして金を稼いでいる実態がある。「友達と一緒にいるのが楽しい。危ないと言われても、この生活をやめるつもりはない」と女性は話している。

警視庁は今月5日、トー横で知り合った女子高生の胸や尻を動画撮影したとして、新宿区の職業不詳の男(25)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で逮捕した。さらに6月にも、女子中学生に性的暴行を加えるなどしたとして、荒川区の無職の男(24)が不同意性交容疑などで逮捕されている。トー横周辺の若者を支援するNPO法人「BONDプロジェクト」の白橋れいあさん(30)は、「悪意ある大人からスマートフォンの位置情報で監視され、ホテルでの売春を強いられている少女もいる。密室での被害は、発覚しにくいのが問題だ」と指摘している。

高止まりする不登校と若者を支える居場所の課題

学校や家庭に居場所がない子どもは、全国的に増加傾向にある。文部科学省によると、全国の不登校の高校生は2022年度以降、3年連続で6万人台と高止まりが続き、24年度は過去2番目に多い6万7782人に上った。小中学生の不登校も12年連続で増加し、24年度は過去最多の35万3970人に達している。

認定NPO法人「D×P」の芳本良輔さん(34)によると、同法人には不登校の子どもから将来への不安や身近に相談できる相手がいないなどの悩みが寄せられており、トー横や大阪・ミナミの「グリ下」などに集まる若者の中にも、不登校を経験して居場所を見いだせない子がいるという。「子どもが安心して過ごせる居場所を地域で作っていく必要がある」と芳本さんは語っている。

警察によるホテルへの防犯協力要請と今後の警戒

警視庁は、若者が犯罪被害に遭うことを防ぐため、周辺ホテルでの対策を急ピッチで強化している。今月15日にはホテル経営者らに対し、客の年齢確認の徹底や、犯罪が疑われる際の通報、宿泊拒否などの防犯協力を要請した。警察幹部は「新たなたまり場となりうる施設の情報を集め、若者を食い物にする大人の摘発につなげたい」と述べ、取り締まりへの姿勢を強めている。

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