9月18日に亡くなった脚本家・劇作家・演出家の倉本聰さんをしのぶ「お別れの会」が3日、北海道富良野市の富良野演劇工場で開かれた。代表作「北の国から」のファンが全国各地から駆けつけ、祭壇に献花した。
3枚の遺影が飾られた祭壇にファンが詰め掛ける
北海道富良野市の富良野演劇工場で3日、9月18日に亡くなった脚本家・劇作家・演出家の倉本聰さんを送り出す「お別れの会」が執り行われ、会場となった同工場には3枚の遺影が飾られた祭壇が設けられ、代表作「北の国から」のファンらが全国各地から参列したほか、開場前の午前10時前から多くの人が詰め掛け長蛇の列ができた。
出演した俳優や関係者も参列し故人をしのぶ
会場には一般のファンだけでなく、作品ゆかりの面々も姿を見せた。sankei.comなどの報道によると、「北の国から」に出演した俳優の岩城滉一さんや竹下景子さん、さらに倉本さんが脚本を手掛けたテレビドラマ「昨日、悲別で」に出演した天宮良さんら俳優や関係者も参列した。観客席には倉本さんの愛用品も置かれ、参列者らはそれぞれの思いを胸に祭壇へ花を手向けた。
富良野市民や遠方から訪れたファンが語る思い出
富良野市内在住の石倉律子さん(84)は、市内で車を運転中に倉本さんの車と隣り合わせになった思い出をsankei.comの取材に語った。「いつもパイプをくゆらせていた」と懐かしみ、「富良野のイメージを良くしてくださって感謝ですと伝えたい」と話した。また、埼玉県から訪れた会社員の菊政克美さん(56)は、「北の国からは自分の成長と重なるところがあり、楽しみながらリアルタイムで見ていた」と振り返り、「最後のお別れをして、自分の中で一区切りをつけようと思ってきた」と語っている。
人生観を変えられた作品との別れ
名古屋市の中川信治さん(74)は、「北の国から」を見たことをきっかけに人生が大きく変わったとsankei.comに明かした。かつて音楽関係の仕事をしていたが、「自分の生きざまを変えなきゃと思い、ログハウスの会社を立ち上げた。もう40年になる」と述べ、献花の際には心の中で感謝を伝えた。一緒に弔問した妻の真弓さん(65)も、「こんな時代だからこそ、倉本先生の一言一言が重たい。改めて先生のメッセージが多くの人に伝わっていくといい」と語っている。

次世代へ受け継がれる倉本聰のメッセージ
お別れの会を通じ、倉本さんが手掛けた数々の作品やその生きざまが、多くの人々の人生に深い影響を与えてきたことが改めて示された。参列した人々がそれぞれの日常へと戻っていくなかで、故人が遺した言葉や富良野の地から発信し続けたメッセージは、これからもさまざまな形で語り継がれていくことになる。