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共和党による選挙区の区割り変更、米中間選挙でテキサスとフロリダで大半が失敗

2026年11月5日の米中間選挙において、連邦下院の維持を狙って共和党が主導した選挙区の区割り変更(ミッドデケイド・リディストリクティング)が、民主党の猛烈な押し戻しに遭い大半の標的選挙区で失敗に終わったことが明らかになった。

共和党による選挙区の区割り変更、米中間選挙でテキサスとフロリダで大半が失敗

2026年11月5日の米中間選挙において、連邦下院の維持を狙って共和党が主導した選挙区の区割り変更(ミッドデケイド・リディストリクティング)が、民主党の猛烈な押し戻しに遭い大半の標的選挙区で失敗に終わったことが明らかになった。

テキサスとフロリダにおける共和党の目論見の頓挫

トランプ前大統領の強い後押しを受け、共和党は2025年にテキサス州で5議席の積み増しを狙った異例の区割り変更を最初に実行した。Associated Press(AP)の推計によれば、改編された選挙区のほとんどで前年の2024年大統領選ならトランプが54%以上の票を獲得していたはずの地域であり、ロヨラロサンゼルス法科大学の教授で「All About Redistricting」を運営するジャスティン・レヴィットは「平時であれば比較的安全なはずの選挙区だった」と指摘している。しかし、有権者の意識の変化やトランプに対する支持の揺らぎが、こうした計算を狂わせた。AP通信の報道によれば、テキサス州では民主党が標的とされたヘンリー・クエジャールやビセンテ・ゴンサレスの議席を守り抜いただけでなく、共和党現職のモニカ・デ・ラ・クルーズの選挙区を民主党が奪い返す結果となった。

フロリダ州でも共和党は4つの下院議席を保守派に有利な形へ塗り替えようとしたが、FOX9などが報じたところによれば、キャシー・キャスターやジャレッド・モスコウィッツといった民主党現職のほか、新人のピア・ダンディヤも勝利を収めた。モスコウィッツは共和党側が自分を落選させるために巨額の資金を投じたと指摘し、有権者は経済や生活の質の向上を最も懸念していたと語っている。

「彼らは今夜、その金を火にくべたようなものだ」

全米に波及した選挙区再編の攻防

テキサスの動きに端を発した再編の連鎖は、他州の勢力図をも大きく揺り動かした。ノースカロライナ州では、共和党が1区を保守寄りに描き直し、トランプが約12ポイント差で勝つはずの選挙区へと変貌させた。NPRの報道によると、それでも民主党の現職ドン・デイビスはこの議席を守り切った。アラバマ州でも連邦最高裁の判断を受けて共和党が有利なマップを導入したが、民主党のショマリ・フィギュアーズが勝利している。

共和党による選挙区の区割り変更、米中間選挙でテキサスとフロリダで大半が失敗
写真:Newsweek

一方で、民主党側も対抗措置を講じた。Deseret Newsが伝えるように、カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事らの主導により住民投票で承認された提案50に基づき、民主党に有利な5つの選挙区が新設された。カリフォルニアの民主党はこれらすべての標的選挙区で議席の獲得に成功し、共和党の目論見を相殺する強力な武器となった。ハーバード大学の法学教授ニコラス・ステファノポラスは、こうした中期の区割り変更が本来であれば共和党に約9議席の積み増しをもたらすはずだったと分析しつつ、全米の一般的な情勢や逆風の前には無力だったことを示している。

ヒスパニック系有権者の動向と今後の展望

共和党の戦略が崩壊した大きな要因として、2024年に同党が取り込んだヒスパニック系有権者からの支持が持続しなかった点が挙げられる。Straight Arrowの報道によれば、プリンストン・ゲリマンダリング・プロジェクトのサム・ワンは、テキサスの大半がヒスパニック系の選挙区で民主党が勝利した事実を挙げ、新マップが2024年の変化を固定的なものと誤認していたと指摘している。AP通信の投票世論調査では、ハウス(下院)の共和党に投票したヒスパニック系有権者は約3割にとどまり、前年のトランプ支持層の割合から減少した。

カーネギーメロン大学の政治学助教授ジョナサン・セルバスは、一連の結果についてゲリマンダリングが明確な優位性をもたらさず、むしろ有権者に反発を招いたとの見方を示している。

執筆者について: nipponese

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