日本オープンゴルフ選手権競技の3日目、今平周吾がベストスコア「66」をマークし、通算12アンダーで単独2位に浮上した。首位の細野勇策とは1打差。かつて本大会を制した実力者が、2年ぶりの勝利をかけて最終日に挑む。.
ベスト「66」で優勝争いに浮上
滋賀県のタラオCC西Cで開催中の日本オープンゴルフ選手権競技。3日目を終え、今平周吾がリーダーボードの2位まで順位を上げた。硬く締まったグリーンに多くの選手が苦しむ中、今平は5バーディ、1ボギーの「66」をマーク。通算12アンダーまでスコアを伸ばした。5位からスタートしたこの日は、我慢のゴルフが実を結んだ。第3ラウンドを終えて首位の細野勇策に1打差と迫り、2024年のメジャータイトル奪還へ視界を捉えている。
チップインバーディを呼び込んだ冷静な判断
勝負強さが光ったのは15番ホールだった。第2打をグリーン右に外した際、今平は冷静に状況を分析した。「奥でいい。とりあえずパーパットを打てるところに」。硬いグリーンでは、わずかなショートも命取りになりかねない。思いのほか強く入ったアプローチだったが、ボールはピンに当たってそのままカップへ吸い込まれた。このまさかのチップインバーディで流れを決定づけ、クールな表情を崩さなかった34歳も、この時ばかりは笑顔を見せた。
無理な攻めを避ける我慢のマネジメント
前半はチャンスを作りながらも、スコアを伸ばしきれない展開が続いた。トップの細野勇策とは5打差でハーフターンを迎えたが、今平は焦りを見せなかった。「あまり気にしない。気合入れたところで、コースにやられちゃう可能性もあるので」。無理な攻めはせず、目の前の一打に集中する姿勢を貫いた。距離の短い13番(372yd)では、第2打をピンそば1メートルにつけてバーディを奪取。難度の高いナショナルオープンにおいて、ボギーを最小限に抑える堅実なプレーが後半の4バーディにつながった。
2年ぶりの勝利へ向けた大一番
今平にとって本大会は、特別な記憶が残る場所だ。2024年、埼玉県の東京ゴルフ倶楽部で開催された日本オープンで、通算4アンダーの我慢比べを制し、国内メジャー初優勝を飾った。かつて賞金王に2度輝き、7シーズン連続で優勝を重ねてきた実力者だが、直近の勝利からはちょうど2年が経過している。「勝ったからこそ、大会の重みを感じている。またこういうデカい大会で優勝したい気持ちはある」。かつての栄光の地で、再びタイトルを狙う意欲は強い。
最終日に懸ける集中力
今週の結果は、2週前から取り組んできたスイングの調整が実を結びつつある証左といえる。大会を通じた安定感は、ナショナルオープンを制した経験を持つ者ならではの落ち着きから生まれている。史上19人目となる大会複数回優勝の快挙を懸けた最終日、今平は「集中してベストを尽くしたい」と語った。首位の細野を追い、ふたたび自身のキャリアを動かすための戦いが、滋賀の地でクライマックスを迎える。