2026年10月、ウクライナ各地でロシア軍による大規模なミサイルおよびドローン攻撃が発生し、首都キーウ郊外の重要エネルギー施設などが被災しました。ウクライナ当局によれば、少なくとも3人が死亡し21人が負傷したほか、全国で約60万人が電力供給を断たれています。
首都キーウの近郊では、重要なエネルギー関連施設と住宅が夜間のミサイルおよびドローン攻撃の直撃を受けました。2026年10月中旬、ウクライナのインフラと都市部に対するロシア軍の攻勢が激化しています。
キーウと各地でインフラが被災し死傷者発生
ウクライナの国家非常事態サービス(DSNS)の発表によると、首都ではこれまでに少なくとも3人が死亡、21人が負傷しました。
また、キーウ地域や北東部の都市ハルキウの重要インフラが攻撃を受けたことで、国全体で少なくとも60万人が電気のない生活を強いられています。アメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領がロシアとウクライナの間で「エネルギー停戦」が成立していると日曜日(日曜時点)に述べたその後に発生しました。現地取材にあたるBBCのダン・ジョンソン特派員も、この緊迫した状況を伝えています。
「大規模な」攻撃をおこなった と説明しています。今回の被害拡大は、ウクライナ全土で民間人の犠牲が急増している緊迫した状況の中で起きました。

クラマトルスクでのバス攻撃とゼレンスキー大統領の反応
東部の最前線に位置する都市クラマトルスクでは、民間人の乗ったバス2台に対してロシア軍による滑空爆弾攻撃がおこなわれ、救助当局によれば少なくとも30人が死亡しました。
さらに、クラマトルスク共同体に属するビレンケ村でも3人が命を落としたことが当局によって確認されています。ドネツク地域の行政長官であるヴァディム・フィラシュキン氏は、乗客を乗せたバスが狙われたことについて、できるだけ多くの民間人を殺害するためにロシア側が意図的に標的にしたと非難し、さらに18人が負傷したと発表しました。
クラマトルスクや隣接するスラヴャンスクは、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナの工業地帯であるドンバス全域の領有を主張するなか、モスクワ側が制圧を目指しているいわゆる「要塞ベルト」の一部をなしています。
ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は「この攻撃に対して我々が何もしないまま終わることはない」と述べた。さらにゼレンスキー大統領は、次のように述べて国際社会の行動を求めています。
ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は「ロシアはドンバスにおけるすべての命を破壊しようとしており、世界はこれに反応しなければならない。ロシア人が引き起こしたすべての死に対して当然受けるべき、厳格な反応をしなければならない」と述べた。
現地検察が公開した画像には、燃え落ちたバスの金属製の骨組みや、周囲に散乱した破片、道路上に横たわる犠牲者の姿が捉えられていました。なお、この最新の攻撃に対してロシアのモスクワ側からのコメントはまだ出されていません。
相次ぐ激しい空爆とエネルギー停戦をめぐる動き
こうした惨事は、国連の報告によれば、ウクライナで今年8月までに死亡した民間人の数が2025年通年の犠牲者数をすでに上回っているという、全土での劇的な攻撃の激化と民間人犠牲者の急増の最中に起きています。
キーウの東方に位置するプリルキでは、5階建ての集合住宅が破壊される単独の攻撃により、子ども5人を含む22人が死亡しました。犠牲となった子どものうち3人はわずか1歳であり、容赦ない攻撃による被害の大きさが浮き彫りになっています。