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メラニア・トランプ米大統領夫人が仲介、露ウクライナがオレシキの局地停戦合意

ロシアとウクライナが、激しい戦闘と食糧危機に見舞われているウクライナ南部オレシキでの局地的な停戦合意に達した。

メラニア・トランプ米大統領夫人が仲介、露ウクライナがオレシキの局地停戦合意

ロシアとウクライナが、激しい戦闘と食糧危機に見舞われているウクライナ南部オレシキでの局地的な停戦合意に達した。米国のメラニア・トランプ大統領夫人が仲介を主導し、合意の履行に向けた具体的な日程や人道支援の受け入れ計画が明らかにされている。

ロシア軍が占領を続けるウクライナ南部の都市オレシキをめぐり、ホワイトハウスは10月23日、両国が市内の全軍事活動を一時停止することで合意したと発表した。この局地的な休戦は、戦闘によって孤立し極限状態に置かれている住民への人道支援物資の搬入と、安全な避難回廊を通じた市民の退避を目的としている。ロシアのワレリー・ゲラシモフ参謀総長は、国防省のテレグラムチャンネルを通じて、人道作戦の開始に伴いロシア軍が10月27日午前4時(現地時間)から停戦に入ると発表した。一方、ホワイトハウスやウクライナ側は、合意の正式な発効日を10月29日として発表しており、段階的な運用に向けた調整が進められている。

オレシキの深刻な人道危機と現地の実情

2022年2月のロシアによる全面侵攻以降、ドニプロ川を挟んでヘルソンの対岸に位置するオレシキは最前線の戦闘都市として封鎖されてきた。戦争前には約24,000人だった人口は、ホワイトハウスの推計によると、現在は1,700人から2,000人ほどにまで激減している。その大多数は高齢の住民であり、およそ50人の子どもも取り残されている。さらに2023年6月の近隣のカホフカ・ダム決壊により、オレシキの領土の約90パーセントが水害に見舞われた。住民は電気や医療ケア、安全な飲み水へのアクセスを絶たれ、地雷が埋め尽くされた道路と絶え間ない軍事攻撃の中で生活している。

メラニア・トランプ米大統領夫人が仲介、露ウクライナがオレシキの局地停戦合意
写真:Radio Free Europe/Radio Liberty

メラニア・トランプはホワイトハウスの声明で、「オレシキに残る住民は主に高齢者であり、医療処置、医薬品、食料、そしてきれいな水を早急に必要としています」と述べた。

メラニア・トランプ米大統領夫人が仲介、露ウクライナがオレシキの局地停戦合意
写真:DW.com

ウクライナの人権オンブズマンであり、今回の交渉で同国の首席交渉官を務めたドミトロ・ルビネツ氏は、テレグラム上の動画メッセージで合意内容の段階的な履行を強調した。

ドミトロ・ルビネツは、「私たちの合意に基づき、まず停戦が実施され、次にオレシキへ人道支援が届けられ、そして市民がオレシキから自由に移動できるようになります」と述べた。

ルビネツ氏はまた、この作戦の実行が極めて困難であると指摘しつつ、道路の地雷除去作業や支援物資の搬入、市民の退避を調整していく方針を示した。ウクライナの最高議会人権代表者である同氏は、今回の合意が将来の人道支援ミッションのモデルになり得ると評価している。

仲介の主導権をめぐる動きと各国の反応

今回のオレシキ合意を巡っては、米国のファーストレディであるメラニア・トランプの役割が大きくクローズアップされている。ホワイトハウスやウクライナの交渉担当者、さらにはロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官も、同氏がロシアおよびウクライナの指導部と直接協議を重ね、合意の条件をまとめる上で重要な貢献をしたと認めている。ドナルド・トランプ米大統領は、妻の外交努力について、両国が協力する姿勢を示したことを称賛した。

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メラニア・トランプ米大統領夫人が仲介、露ウクライナがオレシキの局地停戦合意
写真:The Guardian

一方で、ローマ教皇レオ14世の外交的役割との先後関係をめぐり、国内外で議論や批判も生じている。バチカンによると、教皇は同合意が発表される約1週間前の10月16日にロシアのウラジーミル・プーチン大統領と電話会談を行い、オレシキでの停戦と人道支援の実施を直接働きかけていた。さらに教皇は10月19日にもウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領と電話で協議を行っており、バチカン国務長官のピエトロ・パロリンらは教皇が人道停戦の取り組みを主導したと位置づけている。

メラニア・トランプ側の顧問を務めるマーク・ベックマンは、テレビ番組の出演において、ファーストレディが国連総会のイベントでオレシキの状況を知ってから独自の調整プロセスを開始したと主張した上で、教皇の関与はその結果として引き起こされたものであるという見解を示している。こうした主張に対し、一部の政治関係者からはバチカンの貢献が過小評価されているという批判の声も上がっている。

アブダビでの次回和平交渉と安全保障の行方

もっとも、ウクライナ側は領土問題や停戦の枠組みにとどまらず、ロシアのさらなる侵略を防ぐための強固な国際的安全保障上の保証や、ウクライナ軍を維持するための10年間にわたる資金援助の確保を不可欠な条件として掲げ続けている。米トランプ政権によるロシア制裁の一部解除や露産ディーゼル燃料の輸入合意などをめぐっては、キエフとの間に緊張感も走っており、和平交渉の道のりはなお多くの課題を抱えている。

メラニア・トランプ米大統領夫人が仲介、露ウクライナがオレシキの局地停戦合意
写真:Reuters

避難の選択肢と残された不確実性

合意に基づく人道支援と住民の移動については、非武装のチームが住民の自宅を訪問してニーズを評価し、希望する目的地への移動を調整することになっている。メラニア・トランプ夫人は、避難民の受け入れ先についてロシアとウクライナの双方が選ばれるとの見通しを示している。

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しかし、実際の避難経路の全容や、停戦の遵守を監視する具体的なメカニズム、オレシキに残る住民のうち実際に何人が移動を希望しているのかといった詳細については、現時点の公式発表では明らかにされていない。ロシア当局が独立系メディアの立ち入りを制限していることもあり、現場の正確な状況や今後の安全確保の確実性については、なお不透明な部分を残したまま実際の作戦開始日を迎えることとなる。

執筆者について: nipponese

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