日本語版
最新ニュース
世界

白人福音派なお強固にトランプ氏支持、中間選挙で共和党の命綱に

トランプ米大統領の支持率が全体で過去最低水準に落ち込む中、2024年の大統領選で同氏を支えた白人のキリスト教福音派が、11月3日の中間選挙に向けて依然として最も強固な支持基盤を維持していることがロイター/イプソスの世論調査と現地取材で判明した。生活費の高騰や対イラン戦争への不満による票離れが懸念される与党共和党にとって、この層の動向がカギを握る。 白人福音派の支持はなぜ共和党の命綱となるのか トランプ米大統領の支持率は、有権者全体では31%と過去最低水準に落ち込んでいる。しかし、ロイター/イプソスの最新調査によると、白人福音派におけるトランプ氏の支持率は63%に達し、主要な人口集団の中で唯一60%を超えている。2期目の就任当初の77%からは低下したものの、その下落幅は有権者全体の下げ幅(47%から31%)よりもやや小さい。ロイターの報道によれば、生活費高騰や8カ月目を迎えたイランとの戦争に対する不満が広がる中、この強固な支持基盤が与党共和党にとって票離れを食い止める大きな支えとなりそうだ。 写真:Yahoo!ニュース サウスカロライナ州の教会で広がる聖書的価値観 10月14日、米南部サウスカロライナ州ブライスウッドにある福音派教会「ビレッジ・チャーチ」では、数百人の信者がエリック・エステップ牧師による「聖書と政治」をテーマとした説教に耳を傾けた。巨大スクリーンとコンサート会場のような照明に囲まれた礼拝堂で、エステップ氏は特定の候補者や政党への支持を明確に表明しなかったものの、中絶や社会主義、ギャンブルを批判し、信者たちに政治を聖書的価値観から捉えるよう呼びかけた。Yahoo!ニュースやdメニューニュースの配信記事によると、エステップ氏は「教会こそこの国の真理を守る砦だ」と訴え、信仰の教えに従った投票を促している。 スキャンダルを乗り越えるトランプ氏と福音派の取引 トランプ氏はこれまで、3度の結婚歴や数々の性的不祥事疑惑、ポルノ女優への口止め料事件などを経験してきたが、白人福音派との結び付きは揺らいでいない。宗教と政治を研究する非営利団体「パブリック・レリジョン・リサーチ・インスティテュート(PRRI)」のロバート・P・ジョーンズ代表は、この忠誠心が2016年大統領選で成立した「大きな取引」の結果であると分析する。多くの福音派は、トランプ氏の私生活上の問題に目をつぶる代わりに、中絶やLGBTQの権利制限、保守的キリスト教価値観の推進を期待しており、ジョーンズ氏は「この取引はガソリン代よりもはるかに強力な意味を持っている」と指摘している。 写真:dメニューニュース 接戦続く上院選で有権者が下す選択の行方 白人福音派は米国の成人全体の約13%を占めるに過ぎないが、ピュー・リサーチ・センターなどの分析では2024年のトランプ氏勝利を支えた基盤の約3分の1を占めていた。サウスカロライナ州の上院選では、グラム氏の支持率がアンドリュース氏を3ポイント上回る接戦となっており、トランプ氏も21日夜にクレムソン大学で応援演説を行い、トランスジェンダー問題を取り上げてグラム氏を支援した。予備選で別の候補を支持していたケビン・トーマスさん(53)のように、気は進まなくても民主党議員の誕生を避けるためにグラム氏へ投票せざるを得ないと考える有権者も存在しており、中間選挙の投票日を前にこうした忠実な基盤が最終的な議席の行方をどこまで左右することになるのか。

白人福音派なお強固にトランプ氏支持、中間選挙で共和党の命綱に

トランプ米大統領の支持率が全体で過去最低水準に落ち込む中、2024年の大統領選で同氏を支えた白人のキリスト教福音派が、11月3日の中間選挙に向けて依然として最も強固な支持基盤を維持していることがロイター/イプソスの世論調査と現地取材で判明した。生活費の高騰や対イラン戦争への不満による票離れが懸念される与党共和党にとって、この層の動向がカギを握る。

白人福音派の支持はなぜ共和党の命綱となるのか

トランプ米大統領の支持率は、有権者全体では31%と過去最低水準に落ち込んでいる。しかし、ロイター/イプソスの最新調査によると、白人福音派におけるトランプ氏の支持率は63%に達し、主要な人口集団の中で唯一60%を超えている。2期目の就任当初の77%からは低下したものの、その下落幅は有権者全体の下げ幅(47%から31%)よりもやや小さい。ロイターの報道によれば、生活費高騰や8カ月目を迎えたイランとの戦争に対する不満が広がる中、この強固な支持基盤が与党共和党にとって票離れを食い止める大きな支えとなりそうだ。

白人福音派なお強固にトランプ氏支持、中間選挙で共和党の命綱に
写真:Yahoo!ニュース

サウスカロライナ州の教会で広がる聖書的価値観

10月14日、米南部サウスカロライナ州ブライスウッドにある福音派教会「ビレッジ・チャーチ」では、数百人の信者がエリック・エステップ牧師による「聖書と政治」をテーマとした説教に耳を傾けた。巨大スクリーンとコンサート会場のような照明に囲まれた礼拝堂で、エステップ氏は特定の候補者や政党への支持を明確に表明しなかったものの、中絶や社会主義、ギャンブルを批判し、信者たちに政治を聖書的価値観から捉えるよう呼びかけた。Yahoo!ニュースやdメニューニュースの配信記事によると、エステップ氏は「教会こそこの国の真理を守る砦だ」と訴え、信仰の教えに従った投票を促している。

スキャンダルを乗り越えるトランプ氏と福音派の取引

トランプ氏はこれまで、3度の結婚歴や数々の性的不祥事疑惑、ポルノ女優への口止め料事件などを経験してきたが、白人福音派との結び付きは揺らいでいない。宗教と政治を研究する非営利団体「パブリック・レリジョン・リサーチ・インスティテュート(PRRI)」のロバート・P・ジョーンズ代表は、この忠誠心が2016年大統領選で成立した「大きな取引」の結果であると分析する。多くの福音派は、トランプ氏の私生活上の問題に目をつぶる代わりに、中絶やLGBTQの権利制限、保守的キリスト教価値観の推進を期待しており、ジョーンズ氏は「この取引はガソリン代よりもはるかに強力な意味を持っている」と指摘している。

白人福音派なお強固にトランプ氏支持、中間選挙で共和党の命綱に
写真:dメニューニュース

接戦続く上院選で有権者が下す選択の行方

白人福音派は米国の成人全体の約13%を占めるに過ぎないが、ピュー・リサーチ・センターなどの分析では2024年のトランプ氏勝利を支えた基盤の約3分の1を占めていた。サウスカロライナ州の上院選では、グラム氏の支持率がアンドリュース氏を3ポイント上回る接戦となっており、トランプ氏も21日夜にクレムソン大学で応援演説を行い、トランスジェンダー問題を取り上げてグラム氏を支援した。予備選で別の候補を支持していたケビン・トーマスさん(53)のように、気は進まなくても民主党議員の誕生を避けるためにグラム氏へ投票せざるを得ないと考える有権者も存在しており、中間選挙の投票日を前にこうした忠実な基盤が最終的な議席の行方をどこまで左右することになるのか。

執筆者について: nipponese

Nipponese News編集部は、国内外のニュースを日本語で分かりやすくお届けします。