2026年10月17日、アナーバーのビッグ・ハウスで行われたカレッジフットボールの試合で、ミシガン大学はペンシルベニア州立大学を21-18で下し、今季のカンファレンス初勝利を挙げました。前半を0-3で折り返したミシガン大学は、後半開始からクォーターバックのブライス・アンダーウッドに代えてトミー・カールを投入し、鮮やかな逆転劇を演じました。
トミー・カールがもたらした後半の攻撃の劇的変化
ミシガン大学は前半、合計獲得ヤードがわずか80ヤードにとどまる苦しい展開となりました。ペンシルベニア州立大学の堅い守備の前に先発のブライス・アンダーウッドが2つのインターセプトを喫して無得点に終わる中、オフェンス陣を立て直すため、カイル・ホワイティングハム監督はハーフタイムでの選手交代を決断しました。この交代はオフェンスコーディネーターのジェイソン・ベックとの合意に基づくスタッフ全体の決定でした。.
フレッシュマンのカールは後半から指揮を執り、パスで5回中5回成功・47ヤードを記録したほか、ランでも4回・36ヤードを稼ぎました。ビッグ・ハウスの大観衆から大きな歓声で迎えられた若き司令塔は、チームの攻撃に決定的な推進力をもたらしました。祖父にカレッジフットボール殿堂入りのトム・カリスとロイド・カールを持つトーマス・ロイド・カールは、見事なプレースタイルでチームを牽引しました。
ペンシルベニア州立大学のターンオーバーを突いたミシガンの得点機
ミシガン大学のディフェンス陣も後半に大きな役割を果たしました。ロッド・ムーアがダイビング気味のインターセプトで最初のターンオーバーを奪いましたが、このプレーで負傷してしまい、その後フィールドに戻ることはできませんでした。しかし、クリス・ブレイシーによる追加のインターセプトや、ブレイシーがロッコ・ベヒトから奪ってエノウ・エッタがリカバーしたファンブルなど、守備陣が計3つのターンオーバーを誘発しました。
ミシガン大学はこれらの好機を確実に得点につなげました。ブライソン・クズダルの43ヤード独走タッチダウンやジョーダン・マーシャルによる得点に加え、試合終盤の第4クォーター残り3分2秒、敵陣12ヤード地点の第3ダウン残り9ヤードの場面で、カール自らが決めた12ヤードのランニングタッチダウンなどで後半だけで21得点を挙げて試合をひっくり返しました。.
ロッコ・ベヒトの奮闘と惜しまれるペンステの終盤の追い上げ
一方のペンシルベニア州立大学は、試合序盤にレッドシャツ・ジュニアのキッカーであるライアン・バーカーが24ヤードのフィールドゴールを決めて先制し、前半を3-0のリードで折り返しました。守備ではフレッシュマンのジョシア・ザヤスが前半終了間際に片手での素晴らしいインターセプトを成功させるなど奮闘しました。マット・キャンベル監督が率いるチームは、第4クォーター序盤にタイラー・ハンセンの2ヤードランと、ベヒトからベンジャミン・ブラマーへのシャベルパスによる2ポイントコンバージョン成功で3点差に迫りました。


さらに試合終盤、ベヒトがワイドレシーバーのチェイス・ソウェルへタッチダウンパスを通すなど猛追を見せました。ソウェルはこの日、11キャッチ・151ヤード・1タッチダウンと抜群の存在感を示し、チームの主要なターゲットとして機能しました。しかし、試合終盤の残り5分にサックを受けたベヒトが痛恨のファンブルを犯し、それをミシガン大学に回収されて決定的な3つ目のタッチダウンを許しました。終盤のオンサイドキックもミシガン大学に押さえられ、チームはこれでカンファレンス戦4連敗となりました。ペンシルベニア州立大学は次週のバイウィークを挟み、10月31日にハッピー・バレーのビーバー・スタジアムでパデュー大学との対戦を迎えます。.
次戦のインディアナ戦に向けたミシガン大学の展望
試合後、カイル・ホワイティングハム監督の決断や、交代したアンダーウッドがサイドラインからカールを献身的にサポートした姿勢が注目を集めました。トミー・カール自身は「ディフェンスが3つのターンオーバーでビッグプレイを見せてくれた。それをしっかり得点につなげられた」と振り返っています。

ミシガン大学は次週、オハイオ州立大学戦で連勝を止められリベンジに燃えるインディアナ大学を本拠地アンナーバーに迎えます。チームに新たな勢いをもたらしたカールが、この先発出場の機会でさらなる成長を見せ、チームをシーズン後半の浮上へと導けるのか、大きな試練が待ち受けています。