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ブラジル大統領選25日決選投票、フラビオ氏がわずかにリードしルラ氏が猛追

決選投票を前に縮まる支持率の差 ブラジル大統領選の決選投票が25日に実施される。読売新聞によると、右派の自由党から出馬したフラビオ・ボルソナロ上院議員(45)が世論調査でわずかにリードしているものの、再選を目指す左派の労働者党、ルラ・ダシルバ大統領(80)が猛追を見せている。調査会社ダタフォーリャのデータでは、8日時点では4ポイントあった両者の支持率の差が、22日には1ポイントまで縮まった。第1回投票ではフラビオ氏が47.03%、ルラ氏が45.16%を獲得したが、過半数に届かなかったため今回の決選投票に持ち込まれた。 経済と治安を巡る直接論戦 23日夜に行われた最後のテレビ討論会では、物価高や治安対策を巡り両氏が激しい応酬を繰り広げた。ブラジル国内では物価上昇と高金利が家計を圧迫しており、フラビオ氏は「冷蔵庫の中身まで分割払いの状況だ」と現政権の経済運営を厳しく批判した。これに対しルラ氏は「経済を活性化させ、国民が収入を得られるようにする」と反論した。治安対策についてフラビオ氏は、犯罪組織を麻薬テロ組織に指定し、厳罰を徹底する姿勢を強調した。 米関係と外交方針の対立 外交の焦点である対米関係でも両者の主張は真っ向から対立している。フラビオ氏は、トランプ米大統領が重視する麻薬対策への連携を表明した。これを受けてルラ氏は「トランプ氏の関与を許そうとしている。私はこの国を自分で守る」と反発し、主権重視の姿勢を鮮明にした。政策論争の一方で、テレビ討論会では互いの汚職疑惑を持ち出し「うそつき」とののしり合うなど、個人攻撃が目立つ展開となった。 各候補の戦略と選挙戦の行方 フラビオ氏は、通算12年間政権を担ったルラ氏に対する有権者の「反ルラ感情」を取り込む戦略をとっている。第1回投票で落選した5人の候補者からも支持を取り付け、勢力拡大を図った。対するルラ氏は、自身の代名詞である低所得者層への現金給付制度を貧困対策として強調し、SNSを活用して支持を訴えている。また、公約に掲げていた法定労働時間の短縮案を前倒しで可決させるなど、具体的な成果をアピールする動きを見せた。 フラビオ・ボルソナロ氏:犯罪組織の麻薬テロ組織指定、厳罰化、トランプ氏との連携を主張。 ルラ・ダシルバ氏:現金給付制度の拡充、労働時間短縮、対米自立外交を強調。 今後の見通し 第1回投票での予想を覆す首位通過を経て、フラビオ氏が優位を保てるのか、あるいはルラ氏が支持を回復し逆転を果たすのか。世論調査の数値が示す通り、両者の差は極めて小さく、投票箱を開けるまで結果は予断を許さない。ブラジルの将来を左右する大統領選の決着は、25日の開票作業を通じて明らかになる。 ブラジル大統領選 決選投票へ 左派・現職大統領と右派親米・前大統領長男が一騎打ち

ブラジル大統領選25日決選投票、フラビオ氏がわずかにリードしルラ氏が猛追

決選投票を前に縮まる支持率の差

ブラジル大統領選の決選投票が25日に実施される。読売新聞によると、右派の自由党から出馬したフラビオ・ボルソナロ上院議員(45)が世論調査でわずかにリードしているものの、再選を目指す左派の労働者党、ルラ・ダシルバ大統領(80)が猛追を見せている。調査会社ダタフォーリャのデータでは、8日時点では4ポイントあった両者の支持率の差が、22日には1ポイントまで縮まった。第1回投票ではフラビオ氏が47.03%、ルラ氏が45.16%を獲得したが、過半数に届かなかったため今回の決選投票に持ち込まれた。

経済と治安を巡る直接論戦

23日夜に行われた最後のテレビ討論会では、物価高や治安対策を巡り両氏が激しい応酬を繰り広げた。ブラジル国内では物価上昇と高金利が家計を圧迫しており、フラビオ氏は「冷蔵庫の中身まで分割払いの状況だ」と現政権の経済運営を厳しく批判した。これに対しルラ氏は「経済を活性化させ、国民が収入を得られるようにする」と反論した。治安対策についてフラビオ氏は、犯罪組織を麻薬テロ組織に指定し、厳罰を徹底する姿勢を強調した。

米関係と外交方針の対立

外交の焦点である対米関係でも両者の主張は真っ向から対立している。フラビオ氏は、トランプ米大統領が重視する麻薬対策への連携を表明した。これを受けてルラ氏は「トランプ氏の関与を許そうとしている。私はこの国を自分で守る」と反発し、主権重視の姿勢を鮮明にした。政策論争の一方で、テレビ討論会では互いの汚職疑惑を持ち出し「うそつき」とののしり合うなど、個人攻撃が目立つ展開となった。

各候補の戦略と選挙戦の行方

フラビオ氏は、通算12年間政権を担ったルラ氏に対する有権者の「反ルラ感情」を取り込む戦略をとっている。第1回投票で落選した5人の候補者からも支持を取り付け、勢力拡大を図った。対するルラ氏は、自身の代名詞である低所得者層への現金給付制度を貧困対策として強調し、SNSを活用して支持を訴えている。また、公約に掲げていた法定労働時間の短縮案を前倒しで可決させるなど、具体的な成果をアピールする動きを見せた。

  • フラビオ・ボルソナロ氏:犯罪組織の麻薬テロ組織指定、厳罰化、トランプ氏との連携を主張。
  • ルラ・ダシルバ氏:現金給付制度の拡充、労働時間短縮、対米自立外交を強調。

今後の見通し

第1回投票での予想を覆す首位通過を経て、フラビオ氏が優位を保てるのか、あるいはルラ氏が支持を回復し逆転を果たすのか。世論調査の数値が示す通り、両者の差は極めて小さく、投票箱を開けるまで結果は予断を許さない。ブラジルの将来を左右する大統領選の決着は、25日の開票作業を通じて明らかになる。

ブラジル大統領選 決選投票へ 左派・現職大統領と右派親米・前大統領長男が一騎打ち
執筆者について: nipponese

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