2026年10月19日、日米共同統合演習「キーン・ソード27」の一環として、米空軍のF-22A「ラプター」戦闘機が航空自衛隊築城基地に展開しました。アラスカ州のエルメンドルフ・リチャードソン統合基地から飛来した同機は、演習期間中に自衛隊側との共同訓練を実施する予定です。
アラスカから福岡へ「ラプター」が展開
航空自衛隊築城基地に飛来したのは、アメリカ空軍第3航空団に所属するF-22A「ラプター」です。航空関連ニュースサイト「FlyTeam」によると、10月19日から同基地への展開が開始されました。垂直尾翼にはアラスカ州エルメンドルフ・リチャードソン統合基地所属を示す「AK」のテールコードが記された機体が確認されています。
乗りものニュースの報道によれば、10月19日に飛来したのは第一陣の2機であり、20日以降も逐次機数が増える見込みです。築城基地では、同基地所属のF-2戦闘機とF-22が並ぶ様子や、日米のパイロットらが交流する姿が確認されています。航空総隊司令部は公式Xを通じ、隊員同士が航空機の運用に関する知見を共有し、相互理解を深めていると公表しました。
テールコードなき機体の存在
今回の展開では、所属を示すテールコードや機体番号が記されていないF-22Aの姿も目撃されています。FlyTeamは、同様の機体は前方展開先である嘉手納基地でも以前から確認されていたと報じました。戦闘機におけるこうした識別記号の省略は、運用上の秘匿性や任務の性質に関連しているとの見方があります。
「キーン・ソード27」の全体像
「キーン・ソード27」は、日米共同統合実動演習として10月19日に開始されました。乗りものニュースによると、今回の演習には自衛隊から人員約4万5000人、航空機約260機、艦艇約40隻が参加する大規模なものです。米軍側からは人員約1万2000人、航空機約120機、艦艇約5隻が動員されています。
また、本演習には日米両国だけでなく、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、オランダ、ニュージーランド、フィリピンの計7カ国も参加します。各国軍の連携により、広範な地域での共同運用能力の向上を図ることが目的です。民間空港や港湾施設を多数活用する点も今回の演習の大きな特徴となっています。
第304飛行隊の「里帰り」
築城基地における展開では、新たな動きも予定されています。乗りものニュースは、沖縄県の那覇基地に所在する航空自衛隊第9航空団第304飛行隊のF-15戦闘機が、築城基地へ飛来する予定であることを報じました。第304飛行隊は2016年1月に那覇へ移駐するまで、約38年間にわたり築城基地を拠点としていた経緯があります。今回の展開は、かつて同基地を本拠地とした部隊の「里帰り」として注目されています。
今後の訓練計画と展望
今回の日米共同統合演習は、10月29日まで行われる予定です。期間中、F-22Aは日本側のさまざまな部隊と共同訓練を重ね、戦術技量の向上を図ります。2年前の2024年に実施された「キーン・ソード25」では、宮崎県の新田原基地にF-22が6機展開し、各種訓練を実施した実績があります。
今回の演習は10月29日まで行われる予定です。演習には日米合計で人員約5万7000人、航空機約380機、艦艇約45隻が参加します。また、日本、米国に加え、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、オランダ、ニュージーランド、フィリピンが参加しています。
今回の演習を通じて、日米および有志国間の連携がどのように深まるのか、また、築城基地を舞台とした共同訓練がどのような成果を生むのか、今後の動向が注視されます。