ハリー・ケインが、バイエルン・ミュンヘンとイングランド代表での絶好調のシーズン中にクラブと代表合わせて73ゴールを挙げ、ロンドンのロンドン・パラディウムで開催された2026年のバロンドールを受賞し、イングランド人選手としては25年ぶりの快挙を成し遂げた。
2026年のバロンドール授賞式は現地時間10月26日、創設70周年と最初の受賞者であるスタンリー・マシューズ卿の栄誉を称え、イギリス・ロンドンのロンドン・パラディウムで開催された。フランス国外での授賞式開催は史上初となる。.
73得点を重ねた圧倒的なシーズンと投票の仕組み
今回の選考対象となったのは、2025年8月3日から2026年7月19日までの期間であり、2025-26シーズンのクラブ公式戦および決勝でアルゼンチンを破ったスペインが制した2026年ワールドカップが含まれている。この間にケインはクラブと代表を合わせて65試合に出場し、驚異的な73得点を記録した。その内訳は、ドイツ王者バイエルンでの51試合で61得点、イングランド代表での12得点となっている。
投票は各国のジャーナリストが10人の選手を選出し、1位から順に15、12、10、8、7、5、4、3、2、1ポイントが与えられる仕組みで行われた。合計ポイントが最多となった選手に金色のボールが贈られ、同点の場合は1位票の数で順位が決定される。
激戦となった今年の男子部門では、ケインのほかにも強力なライバルたちが名を連ねた。史上最多の8度受賞を誇るリオネル・メッシをはじめ、バルセロナのラミネ・ヤマル、そしてレアル・マドリードのキリアン・エムバペが上位争いを繰り広げた。.
イングランド勢の歴史と受賞の喜び
イングランド国籍の選手によるバロンドール受賞は、2001年のマイケル・オーウェン以来25年ぶり。過去にはスタンリー・マシューズ(1956年)、ボビー・チャールトン(1966年)、ケビン・キーガン(1978年、1979年)、そしてオーウェンの4名が受賞しており、ケインは史上5人目の栄誉に輝いた。受賞時の年齢33歳は、初受賞としては史上4番目の高齢記録となる。

授賞式のスピーチでケインは、チームメイト、コーチ陣、両親、子供たち、そして自身の最大のサポーターである妻のケイトに対して感謝の意を述べた。また、式典の裏側では公式ウェブサイトに一時的にケインの受賞記事が掲載されるハプニングもあり、その後エムバペやヤマルの記事も公開されるなど、発表をめぐる混乱や調査の話題も注目を集めた。
33歳を迎えたケインの受賞は、シーズンを通じての卓越した出場時間と稼働率に支えられている。今季は負傷による離脱期間がわずか11日間に留まり、トップレベルの試合数をこなしながらゴールを量産し続けた。
女子部門でのアレックス・プテジャスの栄冠と各賞の決定
女子のバロンドールでは、スペインのアレックス・プテジャスが選出された。3度目の受賞を果たしたプテジャスは、バルセロナでの14シーズンに及ぶキャリアを振り返り、昨季の歴史的な四冠達成や自身が記録した26得点・15アシストの活躍について喜びを語った。.

また、年間最優秀監督賞(ヨハン・クライフ・トロフィー)の男子部門ではスペイン代表を2026年ワールドカップ優勝へと導いたルイス・デ・ラ・フエンテが、女子部門ではペレ・ロメウがそれぞれ受賞を果たした。
授賞式を終えたケインは、水曜日に控えるカップ戦の試合とチームの全体練習に備えるため、火曜日早朝の便でミュンヘンへと帰国の途についた。