ノースカロライナ州立大学は2026年10月24日、カレッジフットボールのレジェンドであり学校史上最多勝を誇るヘッドコーチのデイヴ・ドアレンを解任したと発表した。前夜のスタンフォード大学戦での敗戦により、チームは今季3勝4敗の低迷に陥っていた。
14年の歴史に幕を下ろしたドアレンの解任劇
ノースカロライナ州立大学のマクマレー・ファミリー・ディレクター・オブ・アスレチックスであるブー・コリガンは、ドアレンの貢献に感謝の意を表す声明を発表した。
「ノースカロライナ州立大学への貢献と尽力、そして常に誇りを持って大学を代表してくれたドアレンコーチに感謝したい」とコリガンは述べた。
ブー・コリガン(ノースカロライナ州立大学 アスレティック・ディレクター)
ドアレンは2013年から14シーズンにわたりウルフパックを率い、学校史上最多となる通算98勝を記録したが、近年はパワー4カンファレンスの対戦相手に対して苦戦が続いていた。
「私に責任がある」とドアレンは試合後の記者会見で語った。「選手たちのプレーが十分ではなかったということは、私が彼らを準備させられていなかったということだ」
デイヴ・ドアレン(ヘッドコーチ)、試合後の記者会見にて
スタンフォード大学戦のあと、ドアレンは選手を準備させられなかったと自身の責任を認めた。しかし、ディレクター・オブ・アスレチックスのブー・コリガンは、シーズン中の解任には慎重な姿勢を示していた過去の自らの発言を翻し、急きょ決断を下した。
高額な契約解除料と方針転換の背景
前年の10月、コリガンはラジオ番組や地元のスポーツクラブの会合でシーズン中の解任について疑問を呈していた。

正直なところ、私たちの仕事における尊厳の喪失や、シーズン途中のコーチ解任といったことには、少し行き過ぎた面があるように思う。 ブー・コリガン(アスレティック・ディレクター)、2025年10月のラジオ出演にて
しかし、今年の成績不振はその方針を変えさせるに十分だった。契約条項に基づき、大学側には975万ドルから1,030万ドルにのぼる未払い報酬やバイアウト(違約金)の発生が見込まれている。
トッド・ゲッベル暫定監督の体制と今後のスケジュール
ランニングバックコーチ兼スペシャルチームコーディネーターのトッド・ゲッベルが、残りのシーズンで暫定ヘッドコーチを務める。ゲッベルは2019年からスタッフに加わっている。
チームはボウルゲーム出場資格を得るために、残り5試合のうち3勝を挙げなければならない。今後の対戦スケジュールは以下の通りとなっている。
- 10月31日:ホームでのカリフォルニア大学バークレー校(カル)戦
- デューク大学戦
- シラキュース大学戦
- フロリダ州立大学戦
- 宿敵ノースカロライナ大学との定期戦
後任候補として浮上するフィリップ・リバース
大学側は後任に向けて全国的な次期監督選考を開始する方針を示している。その中でも、かつてウルフパックでプレーし、2004年のNFLドラフトで全体4位指名を受けた元NFLクォーターバックのフィリップ・リバースの名前が次期ヘッドコーチ候補として噂されている。リバースは2000年から2003年まで同大学でプレーした経歴を持ち、現在はアラバマ州で高校フットボールの指導にあたっているほか、息子のガナー・リバースもノースカロライナ州立大学への進学を予定している。さらに、マイアミ大学のオフェンシブ・コーディネーターであるシャノン・ドーソンや、ウェイクフォレスト大学のジェイク・ディカート、ネバダ州立大学ラスベガス校(UNLV)のダン・マレンらの名前も候補として挙がっている。

GMを務めていたアンディ・ヴォーンの解任に伴い、今後は指導体制だけでなくリクルーティングや陣容構築の刷新も急務となる。