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トランプ前大統領、中間選挙に向け自身への投票のように訴え遊説を開始

2026年11月3日の米中間選挙を控え、ドナルド・トランプ大統領は自身が候補者ではないにもかかわらず、有権者に対して「自分が投票用紙に載っているつもりで投票してほしい」と異例の訴え…

トランプ前大統領、中間選挙に向け自身への投票のように訴え遊説を開始

2026年11月3日の米中間選挙を控え、ドナルド・トランプ大統領は自身が候補者ではないにもかかわらず、有権者に対して「自分が投票用紙に載っているつもりで投票してほしい」と異例の訴えを行った。共和党の議会多数派維持を目指し、米国内の各州で遊説を続けている。

ドナルド・トランプ大統領による遊説と「偽りの出馬」の訴え

ドナルド・トランプ大統領は、11月3日の議会中間選挙を自身の政権運営に対する信任投票として扱うよう有権者に求めた。米大統領自身は今回の選挙の候補者ではないものの、民主党が議会の主導権を奪還すれば現政権の政策が覆されると警告している。

トランプは、減税政策や国境警備対策などの優先事項が危険にさらされる恐れがあると主張し、共和党が両院を維持した場合には成人した米国市民に5,000ドルの給付金を支払う可能性についても言及した。

アリゾナ州での遊説やメディアの取材に対し、トランプは自らの選挙戦術について率直に語った。

ドナルド・トランプ大統領は「本質的に私は『私が立候補しているつもりで投票してくれ』と言っているのです。そして実際、私は立候補しているも同然です。なぜなら、私たちが築き上げてきたものを彼らに壊されたくはないからです」と述べた。

トランプは選挙日までに約32回から33回の集会を開催する予定で、これまでに約8回の集会をこなしている。また、モンタナ州カリスペルやアラスカ州ワシラ、アリゾナ州のほか、ミシガン州、オハイオ州、テキサス州などを訪問する予定や実績がある。アリゾナ州での集会では、共和党の州知事候補を応援しつつ、支持者に向けて重ねて協力を呼びかけた。

一方で、ホワイトハウス周辺の関係者によると、過密な日程の中でトランプは不機嫌な状態にあると伝えられており、自身のホテルや保有施設以外での宿泊を好まないという事情もある。それでも、支持基盤の固い地域を回ることで保守層の熱意を喚起し、投票率の低下を防ぐねらいがある。

民主党による巨額の広告投資とトランプを前面に出す戦略

対する民主党側は、このトランプの戦略をむしろ歓迎している。関連団体は9月1日以降、共和党の大統領の名前を出すテレビやストリーミング広告に1億6300万ドル以上を投じてきた。アドインパクト社のデータによると、民主党側がトランプに言及した広告を放送、ケーブル、ストリーミングで約18万回も流したのに対し、共和党側が同氏に言及した広告はわずか約1万6000回、費用にして1100万ドルにとどまっている。

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民主党系のアドバイザーや選挙対策の担当者らは、各種世論調査やフォーカスグループにおいて生活費の高騰や物価上昇への不満が有権者の最大の関心事となっており、その責任が汚職まみれの政治家にあると見なされていると指摘している。

ジョージア州およびペンシルベニア州における選挙戦の動向

ジョージア州では、再選を目指すジョン・オスソフ上院議員の陣営が、ライバルであるマイク・コリンズ下院議員とトランプ大統領との深い関係を攻撃する広告に約300万ドルを費やしている。

トランプ前大統領、中間選挙に向け自身への投票のように訴え遊説を開始
写真:The Daily Beast

ジョン・オスソフ陣営の選挙広告は「マイク・コリンズはトランプのイラン戦争に賛成票を投じ、ガソリン価格を高騰させた。彼はトランプの関税政策に賛成票を投じ、食料品価格を急騰させた。そしてマイク・コリンズはトランプと共に、100万人以上のジョージア州民の医療保険料を倍増させることに賛成した」と主張している。

トランプ前大統領、中間選挙に向け自身への投票のように訴え遊説を開始
写真:Yahoo

さらに、ジョージア州選出の共和党下院議員であるマイク・コリンズは、ダラスで開催された共和党のイベントに登壇した。一方、激戦区であるペンシルベニア州第1選挙区では、現職のブライアン・フィッツパトリック議員がトランプの関税やイランとの戦争権限に反対票を投じたにもかかわらず、民主党側からの広告ではトランプとの結びつきが追及されており、元社会科教師の郡コミッショナーである民主党候補のボブ・ハービーと激しい争いを繰り広げている。.

共和党陣営の反応と全米の広告支出規模

共和党全国委員会の報道官を務めるナタリー・バルダッサレは、トランプを標的にする民主党の姿勢について、対抗馬が具体的な政策を持たない証拠であると強く批判している。

ナタリー・バルダッサレ共和党全国委員会報道官は「民主党はトランプ大統領の話題に巨額の資金を投じているが、それは彼らに調査、妨害、弾劾以外の政策課題がないからだ」と述べた。

トランプ前大統領、中間選挙に向け自身への投票のように訴え遊説を開始
写真:The Times of India

一方で、共和党の戦略家であるアレックス・コナントは、民主党がトランプを争点化しようとしている意図を冷静に分析している。「民主党はこの選挙をトランプへの信任投票にしたいと考えている。共和党候補者への投票をトランプへの投票と同義にしたいのだ」とコナントは指摘する。共和党側の広告では、トランプは33番目の争点にとどまっており、代わりに税制や犯罪対策が最優先事項として掲げられている。アイダホ州のジム・リッシュ上院議員などは、ワーキングファミリー向けの大規模減税をトランプと共に勝ち取ったと有権者にアピールしている。

全米全体で見ると、9月1日以降の選挙戦最終盤において、民主党側は全レベルの選挙広告に18億ドルを予定または支出しており、共和党側は22億ドルを投じている。

遊説先の選定と支持率をめぐる情勢

世論調査やその他のデータによれば、トランプの職務遂行支持率は低下しており、物価高や生活費の高騰に対する不満が広がっている。共和党が多数派を占める上下両院の議席を守るため、トランプは各地を巡回している。

トランプ前大統領、中間選挙に向け自身への投票のように訴え遊説を開始
写真:Newsweek

トランプが訪れる遊説先の多くは過去に自身が勝利した地域や、議会の勢力図を左右する激戦区となっている。

こうした支持率の低下や激戦区での厳しい情勢を背景に、トランプ陣営は議会多数派の維持に向けて、支持層の投票率をいかに引き上げるかに全力を傾けている。

執筆者について: nipponese

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