ドナルド・トランプ大統領は10月16日、ジョージア州ダルトンのダルトン市営空港で中間選挙に向けた集会を開き、共和党の上院候補マイク・コリンズ氏と知事候補リック・ジャクソン氏を支援しました。激戦州であるジョージア州において、トランプ氏の再選に向けた勢いと、共和党の結束を強化することが今回の訪問の目的です。集会はハンガー内で行われ、午後3時からトランプ氏が演説を行いました。
ダルトンでの集会と共和党の戦略
しかし、今回の訪問はトランプ氏の支持が固いモンタナ州やアラバマ州への訪問とは異なり、同州が激戦州であるという現実を浮き彫りにしています。コリンズ氏は、2022年に連邦議会へ初当選して以来、トランプ氏の2020年選挙に関する主張を繰り返しており、今回の集会についてもソーシャルメディアで歓迎の意を示しました。
上院・知事選における候補者の温度差
「なぜジョージア州の共和党員が、大統領をここに呼びたがるのか不思議です。大統領の来訪は、ドナルド・トランプとマイク・コリンズが食料品、燃料、医療費を過去最高値に押し上げた政策を推進してきたことをジョージア州民に思い出させるだけです。」
ジョン・オソフ上院議員(民主党、ジョージア州選出)
ジョージア州の選挙情勢と投票動向
州内ではすでに期日前投票が始まっており、初日には19万票以上が投じられました。これは2022年の中間選挙と比べて5万3000票以上多く、オフイヤー選挙としては過去最高を記録しています。ブラッド・ラフェンスパーガー州務長官は、この記録的な投票数が「選挙制度への信頼の証」であると強調しました。一方で、トランプ氏に近い人物で構成される州選挙管理委員会は、引き続き過去の選挙の正当性に疑義を呈しており、司法省などへの介入を求めています。
トランプ陣営は、ジョージア州での成果を強調しており、ハリケーン「ヘリーン」後の災害支援として10億ドル以上のFEMA(連邦緊急事態管理庁)資金の投入や、連邦負担率を75%から90%へ引き上げたことなどを挙げています。また、トランプ政権による農家への1億7700万ドル以上の緊急商品援助プログラムの提供なども実績としてアピールしています。
広報官の去就と政権内の混乱
トランプ大統領はダルトンへの出発前、就任からわずか1週間しか経過していないケイシャ・ザカリア報道官について、その職を辞する可能性を示唆しました。ザカリア氏は就任直後のブリーフィングで経歴に関する疑義を追及され、対応に苦慮していました。トランプ氏は記者団に対し、正直に言って、もし私があなたなら再考するだろう と本人に伝えたことを明かしています。ザカリア氏は、FOXニュースに対し、自身が弁護士としてではなく、ホワイトハウスの広報担当として雇用されたと説明しました。

政権内のこうした混乱が、中間選挙に向けた共和党のメッセージングにどのような影響を与えるのか、現時点では不透明です。コリンズ氏とジャクソン氏にとって、トランプ氏の来訪が停滞するキャンペーンに勢いを与えるのか、あるいは民主党による批判の材料を増やすことになるのか、11月3日の本投票に向けて予断を許さない状況が続いています。