日本語版
最新ニュース
日本

ダン・サリヴァン議員とメアリー・ペルトラ氏がアラスカ州の上院選討論会で激突

アラスカ公共メディアのスタジオで実施された上院選の討論会において、共和党の現職ダン・サリヴァン議員と民主党の挑戦者メアリー・ペルトラ氏が激しく衝突しました。

ダン・サリヴァン議員とメアリー・ペルトラ氏がアラスカ州の上院選討論会で激突

アラスカ公共メディアのスタジオで実施された上院選の討論会において、共和党の現職ダン・サリヴァン議員と民主党の挑戦者メアリー・ペルトラ氏が激しく衝突しました。.

アンカレッジのスタジオでの激しい攻防

今回の選挙戦において、両陣営は激しい資金戦も繰り広げています。広告追跡会社のAdImpactによると、両党は選挙戦最終の3週間だけで、テレビ広告枠にそれぞれ9百万ドル以上を投じており、共和党側がわずかに優位な支出を維持しています。

また、ペルトラ氏は選挙戦の中で、自らが「下外のグループ」からの資金だけでなく、イーロン・マスク氏をはじめとするダン氏の支持者たちによって3対1の比率で資金力において圧倒されていると主張しました。これに対しサリヴァン議員は、それが裁判所における「表現の自由」の問題であると反論しつつ、ペルトラ氏こそが下外のグループから多額の資金を集めていると指摘しました。

イラン戦争と高騰するエネルギー価格をめぐる対立

討論会では、中東におけるイランとの戦争や、それに伴うエネルギーコストの高騰が主要な争点となりました。サリヴァン議員は、戦争を早期に終結させ、ホルムズ海峡を開放する必要性を訴えるとともに、国内のエネルギー生産を押し上げることでコストを引き下げることができると主張しました。

一方、ペルトラ氏は、国内の物価上昇の要因が進行中の紛争にあると指摘しました。さらにペルトラ氏は、有権者の所得に関係なく価格が高騰して苦しんでいる現状に触れ、医療保険や処方薬、電力の価格の高さについても言及しました。その中で、家庭や村落が電気代だけで月に1,500ドルを支払わなければならないケースを聞いたことがあると述べ、暖房費を含まないその金額の大きさを強調しました。

ガソリン価格は現在1ガロンあたり約5.03ドル、ディーゼルは約6.70ドルとなっており、生活コストの上昇はアラスカ有権者の大きな関心事となっています。

サリヴァン議員はバイデン政権のインフレ政策や燃料・エネルギーコストの高騰を厳しく非難しました。

メモの使用をめぐる応酬と候補者の経歴

討論会では政策だけでなく、候補者の行動や過去の経歴をめぐる応酬も繰り広げられました。ペルトラ氏がメモやカンペを見ながら発言しているように見えた場面があり、サリヴァン議員や共和党の批判を招きました。

さらに、討論会の最中にサリヴァン議員が司会者に向かって、事前に質問を受け取るはずではなかったと確認する一幕がありました。これに対し、アラスカズ・ニュース・ソースの記者であるウィル・コートニー氏が「いいえ、サー」と答え、アラスカ・パブリック・メディアのチーフエディターであるロリ・タウンゼント氏も「絶対に違います」と否定しました。

ダン・サリヴァン議員とメアリー・ペルトラ氏がアラスカ州の上院選討論会で激突
写真:Alaska's News Source

サリヴァン議員はまた、ペルトラ氏が下院での再選を逃した後にワシントンのロビー活動ファームで仕事を得たことについて、「回転扉をくぐり抜けている」と批判しました。これに対しペルトラ氏は、サリヴァン議員が議員を務めた12年間で毎年資産を増やしてきたと応酬しました。

さらに、ニューヨーク・タイムズ紙によるペルトラ氏の過去の事務所でのスタッフに関する報道も取り上げられ、25人のスタッフが辞任したとされる問題を巡って激しい口論となりました。ペルトラ氏はその報道について「事実の完全な捏造または大幅な誇張」であると否定し、自身の最も悪い日を基準に選挙が行われるべきではないと訴えました。

議会での実績とドナルド・トランプ大統領の動向

選挙戦の背景には、州全体および全国的な注目度の高さがあります。共和党のドナルド・トランプ大統領はワシラのメナード・スポーツ・センターで集会を開き、サリヴァン議員を「アメリカにおける最高の上院議員の一人」と称賛し、ランク選択投票の集計を乗り越えるだけの十分な票差でワシントンに送り出すよう有権者に呼びかけました。トランプ大統領はまた、ペルトラ氏を「ナッツ・ジョブ」と呼んで批判しました。一方、副大統領のJD・ヴァンス氏もフェアバンクスを訪問するなど、党の要人が相次いでアラスカを訪れています。

Mary Peltola
写真:NOTUS
ダン・サリヴァン議員とメアリー・ペルトラ氏がアラスカ州の上院選討論会で激突
写真:Yahoo

8月の全党参加型予備選では、ペルトラ氏が49.5%(82,244票)を獲得して1位となり、サリヴァン議員は41.4%(68,726票)で続きました。また、同姓同名のもう一人の共和党候補であるダン・J・サリヴァン氏も2.5%の得票を得ており、本選の投票用紙に名前が記載されます。

クック・ポリティカル・レポートはこの選挙戦を「互角(トスアップ)」と評価しており、11月の選挙結果は1月に上院の過半数をどちらの政党が握るかを決定づける重要な戦場の一つとなっています。

執筆者について: nipponese

Nipponese News編集部は、国内外のニュースを日本語で分かりやすくお届けします。