アラスカ州トガナス国立森林公園のアン・クリークで、米国森林局による2026年のアン・ベア賞が発表され、寄生虫を抱えたクマや子グマを守る母グマらがユニークな賞を受賞しました。.
アラスカ州トガナス国立森林公園のアン・クマ賞が決定
アラスカ州南東部に広がる米国最大の国有林であるトガナス国立森林公園で、森林局のチームが毎年恒例の「アン・クマ賞」の受賞者を発表しました。同公園のキャピタルシティであるジュノー周辺を含む広大な敷地には、メンダンハル氷河をはじめとする観光名所やハイキングコースがあり、多くの野生動物が生息しています。
特にアラスカ州最大級のピンクサーモンの遡上が見られるアン・クリークには、毎年夏になると多くのクマが集まります。フレンズ・オブ・アンのデータによると、同地でサケを捕食するクマは確認されているだけで39頭に上ります。その内訳は、アメリカクロクマが31頭、ヒグマが8頭です。カトマイ国立公園のクマたちと同様に、これらのクマたちも夏場にサケを食べて栄養を蓄え、子グマたちに生き抜く術を教えています。
米国森林局のチームは、それぞれのクマの行動や習慣を追跡・記録しており、その様子はexplore.
子グマを守り抜く母グマ「オッソ」の奮闘
オッソは2022年に初めて確認され、2019年に1頭、2024年に2頭、そして今年は3頭の子グマを出産しました。母グマは我が身の危険を顧みず、脅威に対しては激しい攻撃性を見せます。
「3頭の子グマの世話と見守りは、周囲に他のクマがたくさんいる状況では特にフルタイムの仕事以上のものでした」 森林局チーム
森林局のチームによると、メスのヒグマである「スキューバ・スー」が近づいてきた際、オッソは一切躊躇することなく子グマたちを木の上に避難させ、スーに鋭い一撃を見舞いました。
「英雄がみんなマントをつけているわけではない。顎を鳴らし、爪を立てる者もいるのです」
森林局チーム
一方で、8月に入ってからはオッソが2頭の子グマとしか一緒にいる姿が確認されておらず、3頭目の子グマに何が起きたのかは不明ですが、森林局は彼女が子グマを守るために最善を尽くしたと推測しています。
「最も優れた宿主賞」に選ばれた無名のクロクマ
今年のユニークな受賞者には、別の個体も名を連ねました。アン・クリークを歩く姿が目撃された名前のないクマは、お尻から複数の長いサナダムシがぶら下がっている状態で発見されました。
サナダムシは極端な場合には約80フィート(約24メートル)以上にも成長し、哺乳類から貴重な栄養を奪う腸内寄生虫です。レンジャーたちは、このクマの状況について次のように述べています。
「アンでサナダムシを宿したクマを見ることは珍しくありませんが、1頭のクマに複数の長いサナダムシが見えるのは……ゾッとする光景です!」 レンジャー
こうした過酷な状況の中でもたくましく生き抜く姿勢に対し、このクマには今年の「ホスト・ウィズ・ザ・モースト(最も優れた宿主)賞」が贈られました。