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テキサス州のICE施設で永住権を持つ56歳男性が死亡

テキサス州ラレドの民間運営によるリオグランデ・プロセッシング・センター(GEOグループが運営)において、メキシコ国籍で56歳の永住権保持者エミリアーノ・アンドラーデ=コバルビアス(…

テキサス州のICE施設で永住権を持つ56歳男性が死亡

テキサス州ラレドの民間運営によるリオグランデ・プロセッシング・センター(GEOグループが運営)において、メキシコ国籍で56歳の永住権保持者エミリアーノ・アンドラーデ=コバルビアス(Emiliano Andrade-Covarrubias)氏が10月17日に死亡したことが明らかになった。連邦当局と家族によると、同氏はテキサス州に数十年間居住していた合法的なグリーンカード保持者であったという。

拘束の経緯と法的身分をめぐる主張

米移民・関税局(ICE)の発表によれば、アンドラーデ=コバルビアス氏はメキシコからの帰国時にラレドのフアレス=リンカーン国際橋の入国港で税関・国境警備局(CBP)職員に拘束され、6下旬から同施設に収容されていた。ICE側は、同氏が過去の逮捕歴を審査プロセスで開示しなかったため、永住権を不正な手段で取得したと判断されたと主張している。同氏に対しては、移民判事の前での強制送還手続きが進行中であった。

しかし、こうしたICE側の主張について、遺族側は真っ向から反論している。娘のエステファニ・アンドラーデ氏は、父親がグリーンカードを申請した際に2004年の窃盗による逮捕歴を申告しており、移民当局はその記録を十分に承知の上で申請を承認していたと述べている。

医療対応への懸念と遺族の訴え

ICEの発表によると、同氏は10月17日にベッドの上で反応のない状態で発見され、セキュリティ担当者が医療緊急事態を宣言して救命措置を開始し、ラレド消防局の救急隊員も対応に当たったものの、現地時間の午前10時10人に死亡が確認された。ICEは、同氏が糖尿病、高血圧、不安症などの既往歴を持っており、収容中には医療ケアを受けていたと説明している。死因については、解剖結果が出るまでは不明とされている。

テキサス州のICE施設で永住権を持つ56歳男性が死亡
写真:Yahoo

一方で遺族や支援者からは、不十分な医療体制や対応への強い批判が相次いでいる。娘のエステファニ氏によると、父親は拘束時に持参していた薬を施設側から投与されず、咳、呼吸困難、胸部圧迫感を訴えて助けを求めたものの、その懸念は無視されたと主張している。また、エル・パイス紙の報道では、家族はICEからではなく検視官事務所から死亡の連絡を受けたという。

メキシコ政府の対応と広がる影響

この事態を受け、メキシコの外務省は強く反発している。メキシコ政府は、テキサス州の検察官事務所に対して正式な苦情申し立てを行う方針を表明しており、トランプ政権の復帰以降、米国における移民収容施設での死亡事例や状況をめぐる懸念がさらに高まっている。アンドラーデ=コバルビアス氏の死亡は、テキサス州における今年度7人目のICE収容施設での死亡事例となった。

テキサス州のICE施設で永住権を持つ56歳男性が死亡
写真:EL PAÍS English

地元の政治家も動きを見せており、ラレドを代表する下院議員のヘンリー・クエジャール氏は10月18日に同施設を視察し、職員と医療手続きについて協議した上で、ICEに対して医療体制や対応に関する7つの質問状を提出した。事件の背景や収容施設の環境をめぐる調査は今後も続く見通しである。

執筆者について: nipponese

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