アラバマ州のタラデガ・スペードウェイで行われたヤラウッド500の決勝レースは、残り5周という場面で大規模な事故に見舞われました。レース終盤の混乱の中で発生した多重クラッシュにより、チャンピオンシップ争いを繰り広げていた実力者たちが一瞬にして窮地に立たされることになりました。
タラデガ・スペードウェイで発生した15台巻き込みの多重クラッシュ
レースのリーダー争いの中で、カーソン・ホセバーからのプッシュを受けたジョー・ロガーノのマシーンがバランスを崩しました。ロガーノはスピンしながら外側のセーフティバリアに激突し、そのまま勢いよくルーフを下にして横転した状態でコース上を滑走しました。
この15台が巻き込まれた大事故では、ロガーノやライリー・ハーブストのほか、チェイス・ブリスコ、ブラッド・ケセロウスキー、オースティン・シンドリック、ジョシュ・ベリーらが集団クラッシュに巻き込まれることになりました。
車体横転と安全クルーによる救出劇の舞台裏
横転したマシーンの中で、ロガーノは燃料の漏れを目撃したときの恐怖を振り返っています。車内から燃料が漏れ出しているのを見て、身動きが取れなくなるほどの恐怖を覚えたと語りました。
ジョー・ロガーノは「ああ、あそこで変なところを押されちまったみたいだな。そしてその瞬間、映画『タラデガ・ナイト』の『やばい、ひっくり返っちまった。こりゃよくないぞ』って場面そのものだったよ」と語った。
エマージェンシー・モータースポーツ・セーフティチームが現場に急行し、数分がかりでマシーンを押し戻してロガーノを救出しました。
救出されたロガーノは、2021年4月のタラデガ戦で起きた同様の横転事故で頭部が圧迫された経験を引き合いに出し、今回はロールケージの潰れが一切なかったとしてNASCARの安全対策を称賛しました。
ライリー・ハーブストが直面した激しい二重の衝撃
今回の多重クラッシュでは、ライリー・ハーブストも甚大な被害を受けました。ハーブストは外側の壁に激しくヒットした後、ブレーキ機能を失ったまま猛スピードで内側のセーフティバリアに突っ込み、強烈な二次衝突を経験しました。

事故に巻き込まれたロガーノ、ハーブスト、およびその他のドライバーたちは、インフィールドケアセンターで検査を受けて無事にリリースされました。
カイル・ラーソンの優勝とチャンピオンシップへの影響
大混乱となったレースを制したのはカイル・ラーソンでした。ラーソンは激しい競り合いの末にヤラウッド500を制し、チャンピオンシップのリードをさらに強固なものにしました。

ラーソンはわずか0.041秒差でウィリアム・バイロンとリッキー・ステンハウス・ジュニアを抑えて勝利を手に取りました。
| 順位 | ドライバー | チーム | 車両 |
|---|---|---|---|
| 1 | カイル・ラーソン | ヘンドリック・モータースポーツ | シボレー |
| 2 | ウィリアム・バイロン | ヘンドリック・モータースポーツ | シボレー |
| 3 | リッキー・ステンハウス・ジュニア | JTGダウティ・レーシング | シボレー |