『イエローストーン』を手がけたテイラー・シェリダンの拡大するテレビドラマの世界において、出演者が複数の作品を掛け持ちすることは珍しくない。マイケル・ケリーやジェームズ・ジョーダンといった共演者たちは、シェリダンの別作品へ次々と参加している。マイケル・ケリーは『ライオネス』でジョーのCIAにおける上司であるバイロン・ウェストフィールドを演じているが、新たに『ランドマン』シーズン3にレギュラーとして出演し、石油業界のエグゼクティブであるウィリアム・クロケット役を演じることが決定している。さらにジェームズ・ジョーダンも、『ライオネス』のツー・カップス役と『ランドマン』のデイル・ブラッドリー役の両方で出演を果たしている。イアン・ボーヘンもまた、『イエローストーン』でのライアン役を経た後に『ライオネス』のキャストに加わっている。
しかし、3シーズンにわたって過酷な現場を率いてきたサルダナにとって、これ以上の負担を増やすことは現実的ではない。
ジョー・マクナマラ役と『ライオネス』に全力を注ぐ理由
パラマウント+のスパイ・スリラー作品である本作は、実在する米国の軍事プログラムに着想を得て制作されており、サルダナのほか、ニコール・キッドマン、モーガン・フリーマン、マイケル・ケリーらが主要キャストとして名を連ねている。サルダナは、過激なテロ組織に潜入するため軍の各部門から極秘裏に集められた女性工作員たちを率いるCIA工作員ジョー・マクナマラを演じている。

その背景には、主演だけでなく製作総指揮としても作品を支える圧倒的な労働量がある。
「私はコールシートのトップに名前が載っています。最初に入り、最後に出る人間です。他の誰も準備を始められない数ヶ月前から準備を進めています。ですから、私にとってはすでに膨大な量の仕事なのです。」
ゾーイ・サルダナ、People誌のインタビューにて
さらに彼女は、シェリダンの描く世界観についてこれ以上引き受けることは想像もできない
と述べつつも、シェリダンが自身を信頼し、強い意志を持つ役柄任せていることに対しては感謝の意を示している。彼女は、シェリダンが自身をジョーと同様に信頼できる人物として見てくれていると語り、「私は自分の意見を持っており、常にすべての心と脳と筋肉を持って臨んでいます。だから、『ライオネス』で十分に満足しています」と述べている。

シーズン3の極限の試練とマイケル・ケリーの去就
一方で、ジョーの私生活が不安定さを増す中であっても、マイケル・ケリー演じるバイロンは組織における重要な柱であり続けている。
これに関してサルダナは、もし『ライオネス』がシーズン4に向けて継続する場合、ケリーがどちらを優先すべきかについてユーモアを交えつつも強いこだわりを示している。「マイケルがあちらに行ってこれ以上仕事をするわけにはいきません。もしシーズン4で戻ってくるなら、私たちが彼を最初に確保しています」と彼女は述べた。
不透明なシーズン4の行方と今後の展望
シーズン3のフィナーレは、アライヤ・アムロヒがジョーの拉致を裏で操っていたことが判明するなど、多くの謎を残したまま幕を閉じた。しかし、パラマウント+による第4シーズンの正式な更新発表は本稿執筆時点ではまだ行われていない。
ニコール・キッドマンは、さらなる続編を望むファンに向けて声を上げるよう呼びかけており、他のキャスト陣も番組の継続に対して前向きな姿勢を見せている。サルダナ自身も、シリーズの将来について「シーズン4に進めるのかどうか、私にはわかりません」と語り、シェリダンが物語をどこへ導こうとしているのかは未知数であるとしている。
過酷な肉体労働と製作総指揮としての重責を背負いながらも、ジョーというキャラクターへの愛着を示し続けるサルダナ。作品の継続そのものを含め、彼女の選択が今後の展開を大きく左右することになりそうだ。