ケリー・クラークソンは、2026年10月10日の来店時にブルックリンの珍品店から冷酷な扱いを受けたとして告発し、オンライン上で激しい逆風にさらされた。その後、店のオーナーは、この炎上騒動によって自身のビジネスが危険にさらされたと警告した一方、新たに公開された防犯カメラの映像で、この歌手が店内にいた時間は5分未満だったことが明らかになった。
Kelly Clarksonのブルックリンのショップ巡りと「プリティ・ウーマン」の例え
歌手のKelly Clarksonは、Atlantic Avenueにあるアートや玩具、パズル、奇抜な雑貨を扱いマジックショーも開催する個性的なショップ「Art of Play」を訪れた際の出来事をめぐり、オンライン上で激しい議論の的となった。
彼女は自身の公式X(旧Twitter)アカウントにおいて、「bought a few things(いくつか買おうと思っていた)」として車を走らせて店に向かったものの、まるで自分には商品が買えないかのような冷ややかな視線を向けられ、店員から「comparable(似たような別のもの)」を探せばいいと言われたと主張した。
「映画『プリティ・ウーマン』でジュリア・ロバーツが演じたキャラクターのように扱われたいなら、ブルックリンのArt of Playへ行ってみるといい」 Kelly Clarkson, 歌手
2002年のテレビ番組「アメリカン・アイドル」のシーズンで優勝して以来、歌手およびテレビ司会者として成功を収めてきた彼女は、かつてロサンゼルスを拠点としていたが、2023年にニューヨークへと居を移し、同地で自身の番組である「The Kelly Clarkson Show」の収録を行っていた。
Art of Play側の反論と物議を醸した1万5000ドルの仕掛け鳥
店側の説明によれば、Mollyはバスウッド、チェリー、チークで作られ、ガラスの目やスチールネジが用いられ、黄色い胴体と褐色の翼を持つ芸術的な歌う仕掛け鳥(オートマタ)である。この鳥は、シアトル在住の芸術家Bliss Kolbによって制作されたものであり、店内の壁に永久的に固定されてマジックショーでも重要な役割を果たす「one-of-a-kind(世界に一つだけの)」備品であって、売り物ではないと主張された。さらに、店側はInstagramの投稿の中で、Clarksonが店内にいたのはおよそ5分間であり、店員は彼女に対し、制作者であるBliss Kolbが所有する「nearly identical(ほぼ同一の)」複製を1万5000米ドルで購入できると説明したほか、ドイツの伝統的な時計店で作られた2000ドル程度の別の歌う仕掛け鳥を勧めたものの、彼女がそれを確かめる前に立ち去ったと釈明した。
しかし、この主張に対し、Clarksonは鳥のすぐそばに「$15,000」と書かれた値札が掲示されている写真を公開し、店側の説明は嘘であると真っ向から反論した。Yahoo!ニュースなどの報道によれば、メイクアップアーティストのJoey Camastaも、自身が8月に店を訪れた際にもそこに値札があったと証言し、ネット上では店側の対応を疑問視する声も上がった。その後、店側は「需要と供給(supply and demand)」を理由に、この鳥の価格を1500万ドルへと引き上げたと冗談めかして発表している。
Pablo Torreが公開した防犯カメラの映像と店側の苦境
Page Sixなどの報道によると、騒動が過熱する中、ジャーナリストのPablo Torreがポッドキャスト番組「Pablo Torre Finds Out」の中で、事件当日の店内の防犯カメラの映像を公開した。音声はないものの、その映像からは彼女が滞在した時間がわずか4分50秒であったことが判明している。
映像では、彼女が万華鏡などを手に取って店内を見て回り、店員と短く会話を交わした後、店を去る様子が確認できる。この映像の公開により、ネット上ではさらに議論が白熱することとなった。

一方で、共同オーナーのAdam Rubinは、有名人の絶大な影響力によって小規模な店舗が深刻な脅威にさらされていると訴えた。Yahoo!ニュースが伝えたところでは、同店や店員、さらには店を擁護した近隣住民らがネット上で個人情報を晒される「doxed(ドクシング)」被害に遭い、脅迫電話や嫌がらせが相次いだという。Rubinは、店側が暴力の脅威やヘイトスピーチに直面しており、店を守るために電話回線を切らざるを得なかったと窮状を吐露した。
「私たちは店の安全を恐れています。Kelly Clarksonは私たちを危険にさらしたのです」
Adam Rubin, Art of Play 共同オーナー