アリゾナ・カージナルスのルーキーQBカーソン・ベックが、8月6日(木)にオハイオ州カントンで開催されたプロフットボール殿堂入りゲーム(Pro Football Hall of Fame Game)でNFL初出場を果たし、鮮烈なデビューを飾った。ベックは先発出場し、第2クォーターにシミ・フェホコへのパスでNFL初タッチダウンを記録。19回の投球 attempt のうち15回を成功させ、188ヤードのパスゲインを記録した。パサーレーティングは125.4という高い数値をマークし、チームを前半17得点へと導いた。
ラフルール監督が称賛した「冷静さ」
試合後、マイク・ラフルール監督はベックのパフォーマンスに驚きはないと述べ、練習で見せている姿がそのまま試合に現れたと評価した。ラフルール監督は、ベックがハドルへの出入りをスムーズに行い、個々のプレーに集中して物事を大きく考えすぎない姿勢を 「練習でずっと見ていることの繰り返しだ」 と語り、今回の登板が彼にとって 「良い第一歩」 になったと誇らしく述べた。また、監督はベックが過去に大きな試合を経験してきたことを挙げ、プレシーズンでありながら特別な環境であった殿堂入りゲームを 「ただのもう一つの試合」 として捉えていた点に触れた。
ドラフト3巡目の評価と大学時代の経歴
24歳のベックは、2026年4月のドラフトで全体65位、3巡目でカージナルスに指名された。ジョージア大学で2度の全米制覇に貢献し、最終シーズンに転校したマイアミ大学でもチームをチャンピオンシップゲームへ導いた実績を持つ。大学キャリア通算では55試合に出場し、パス成功率69.5%、11,725ヤード、88タッチダウンという成績を残している。
一方で、ドラフト時に3巡目まで順位を下げた理由について、あるAFCコーディネーターはSports Illustratedに対し、彼の「一匹狼」的な性格が影響したのではないかと推測していた。しかし、同コーディネーターはベックについて 「非常にスマートで準備が整っている」 と評価し、ポケット内での立ち回りやサックを回避する能力に長けていると分析している。
カージナルスのQB뎁スチャートと今後の展望
現在のカージナルスのQB陣では、ベックはジャコビー・ブリセットとガードナー・ミンシュー2世に次ぐ3番手として位置づけられている。チームは火曜日に、ブリセットとミンシューがスーツを着ない(出場しない)予定であるため、ベックが先発することを発表していた。ベック自身は、先発することを事前に知らされていなかったが、非常にエキサイトしていたと語っている。
今後の展望について、ベックはシーズン序盤こそ試合日のヘルシー・スクラッチ(健康だが登録外)となる可能性が高いが、ベテラン2名が今シーズン以降の正真正銘の正枠を確保しているわけではないため、主控えの座を争う形となる。また、チームの成績次第では、シーズン後半に登板機会を得る可能性も指摘されている。
【データ】カーソン・ベック:殿堂入りゲーム成績
| 項目 | 記録 |
|---|---|
| パス成功/試行 | 15/19 |
| パス獲得ヤード | 188ヤード |
| タッチダウン | 1 |
| インターセプト | 0 |
| ラン獲得ヤード | 3ヤード |
| パサーレーティング | 125.4 |
この試合では、ジェイレン・ブルックスへの49ヤードのロングパスを含む深い投球が目立ち、落ち着きと正確性のあるプレーを見せた。カージナルスは最終的に30-33でカロライナ・パンサーズに敗れたが、ベックにとってのNFLデビューは成功裏に終わった。
