連邦捜査局(FBI)の長官であるカッシュ・パテルと、長年の恋人であるアレクシス・ウィルキンスが日曜日に婚約を発表し、ワシントンで最も注目を集めるカップルの一つが新たな節目を迎えた。
27歳のウィルキンスは自身のソーシャルメディア上で、婚約指輪がきらめく左手をパテルの隣で見せながら笑顔を浮かべるモノクロ写真を公開し、「法律の関与を受けることになりました」とユーモアを交えたキャプションを添えた。46歳のパテル長官も自身の公式アカウントでこの投稿をリシェアし、ハートとダイヤモンドの指輪の絵文字を添えて喜びを表現している。二人は交際開始から約3年を経て、結婚へ向けた準備を進めることとなった。
パテルが2025年2月に連邦上院でFBI長官に承認される前から、二人の交さは広く知られており、ウィルキンスはパテルの就任宣誓式にも立ち会っていた。今回の婚約発表により、政治的立場の高い長官の生活が再び世間の大きな関心を集めている。

ウィルキンスは27歳で、アーカンソー州で育ち、キリスト教徒のアルメニア系家族の出身である。ナッシュビルのベルモント大学を卒業して経営学の学士号を取得しており、カントリー音楽のアーティストとして活動する傍ら、政治コメンテーターやコンサルタントとしても知られている。全米ライフル協会(NRA)の理事会メンバーを務めた経歴を持つほか、2023年にはデビューEP『グリット(Grit)』をリリースしている。
ナッシュビルの自宅で始まった交際の歩み
パテルとウィルキンスが出会ったのは、2022年後半のことだった。カントリー歌手ジョン・リッチのナッシュビルの自宅で開催されたパーティーがその舞台であり、のちにポッドキャスト番組に出演した際、二人は当時のエピソードを振り返っている。
ウィルキンスはメディアのインタビューやポッドキャストの中で、パテルの人柄について語ってきた。「彼に初めて会ったとき、とにかく正直なところが気に入りました。彼はいつだってありのままの自分ですし、その人柄も価値観も素晴らしいのです」と、ウィルキンスは語っている。
カッシュ・パテルFBI長官はXで、「アレクシスに対する吐き気を催すような根拠のない攻撃は、真の愛国者であり、私の人生の伴侶であることを誇りに思う女性に対するものであり、哀れみを超えています。彼女は揺るぎない保守派であり、カントリー音楽界のスターであり、この国のために大半の人が10の人生をかけてもなしえない以上のことを成し遂げてきました。彼女が私の人生にいてくれることを心から祝福しています」と述べた。
パテルはまた、ウィルキンスが直面している困難について言及し、彼女が自身のパートナーであることを誇りに思うと述べている。

セキュリティ体制と公用機の利用をめぐる議論
パテルのFBI長官就任以来、ウィルキンスとの関係をめぐるセキュリティ体制や公的資源の利用については激しい議論が交わされてきた。一部の報道では、パテルが私的な移動や地方でのイベント参加に際して政府専用機を利用していると指摘されており、ウィルキンスの移動や公務への同行をめぐっても批判の目が向けられてきた。
下院司法委員会の民主党議員をはじめとする批判派は、長官の特権の私的利用にあたると非難してきた。これに対しパテル側は、法規に従って私的費用の精算を行っていると主張し、ウィルキンスが直面している身の危険から警護は不可欠であると一貫して反論してきた。

パテルが所属するFBIの広報担当者は、ウィルキンスが長官との関係に起因して複数の重大な脅迫を受けていることを明らかにしており、キャリアを持つ捜査員たちが脅迫の度合いを評価した上で警護の必要性を判断していると説明している。
陰謀論に対する法的な対抗措置の展開
公の注目を集める中、ウィルキンスは自身を標的としたオンライン上の陰謀論や虚偽の報道に対して法的な手段に踏み切ってきた。その中には、イスラエルの情報機関「モサド」のスパイであるかのような中傷や、いわゆる「ハニートラップ」工作員であるとするネット上の主張が含まれており、ウィルキンスはこれらを強く否定している。
ウィルキンスは、自身に対する誹謗中傷や虚偽の主張を拡散したとされる一部の保守系インフルエンサーやメディアに対して名誉毀損訴訟を提起してきた。