ラグビーリーグワールドカップで、オーストラリア代表がフィジー代表との接戦を36-22で制し、準決勝進出を決めた一方、ニュージーランド代表はクック諸島を82-16で下し、初戦黒星からの立て直しに成功した。.
2026年10月25日、ブリスベンの観衆の前で行われた試合で、オーストラリア代表は苦しみながらも勝利をもぎ取った。過去の対戦成績で圧倒していたオーストラリアに対し、フィジーは前半から陣地を優位に展開した。フィジー代表は前半を優位に進め、後半開始直後には16-12とリードを奪う展開となった。
トム・トラボジェビッチのハットトリックと勝負を分けた60秒
試合の潮目が変わったのは、わずか60秒間の出来事だった。ソロモン・サウクルが抜け出して20-12とリードを広げるかに見えたが、オブストラクション(障害)の判定でトライは取り消しとなった。その直後、オーストラリアは一気に敵陣へ攻め込み、トム・トラボジェビッチが同点トライを奪った。
守備面で不安定さを見せていたトラボジェビッチだったが、この試合でさらに2つのトライを追加し、ハットトリックを達成した。試合後、同選手はプレミアースポーツの取材に対して次のように語っている。
「改善すべき点が確実にいくつかあります。望んだようなスタートが切れず、流れをつかめませんでした。自分たちのスタイルでプレーする必要があったのです。」
トム・トラボジェビッチ、選手
さらにトラボジェビッチは、ベストな状態ではなかったが勝ち点2を獲得できたと振り返り、勝利を喜びつつも自分たちに厳しくならなければならないと強調した。地元ブリスベン出身のコトニ・スタッグスが最初のトライを挙げ、代表デビュー戦となったサム・ウォーカーがトライとキックで12得点を加えたものの、ケビン・ウォルターズ監督率いるチームのパフォーマンスには課題が残る結果となった。
ジェイン・イサアコの大会記録更新とニュージーランドの反撃
しかし、そこからはニュージーランドの独壇場となった。ジェイン・イサアコが記録的な38得点を挙げて主役となった。イサアコは3つのトライに加え13本のコンバージョンを成功させ、タセサ・ラベアが2000年に同対戦相手に対して樹立した1試合の個人得点記録である32点を更新した。
今季限りでメルボルン・ストームへの加入が決まっているイサアコのほかにも、エソム・イオカがハットトリックを達成。さらにタナー・ストワーズ=スミス、ロナウド・ムリタロ、ケイシー・マクリーンらがそれぞれ2トライを挙げ、チームの攻撃力を爆発させた。
今後の対戦スケジュールと大会の行方
苦しみながらもベスト4進出を決めたオーストラリアに対し、他の強豪チームもグループステージ最終戦および決勝トーナメントへ向けた調整を進めている。ニュージーランドは、土曜日に控えるフィジーとのプール戦最終戦に向けて準備を進める。.