シンシナティのゴルフ場で起きた落雷の瞬間
先週、オハイオ州シンシナティエリアのゴルフ場にて、激しい雷雨に見舞われた際の一幕が注目を集めている。クリス・スキアヴォーネ(Chris Schiavone)と友人たちが土砂降りの雨に巻き込まれ、小さな草の斜面で立ち往生したゴルフカートを動かそうと奮闘していた。
Insanely lucky golfer recovering after taking video of himself
公開された動画では、カートを動かそうとする友人たちの様子をスキアヴォーネが撮影しながら笑っている場面から始まる。友人たちの試みはうまくいかず、カートが後方に転がり落ちる一幕もあった。しかしその後、突然の強烈な閃光と大きな音が響き渡り、映像は終わっている。スキアヴォーネは木の下に立ち、傘を持った状態で撮影を行っていた。
気象予報士マット・デビット(Matt Devitt)によると、スキアヴォーネは落雷によって腕を負傷した。彼は病院で治療を受けた後、退院している。デビットはこの映像について「私が今まで見た中で最も狂気じみたビデオの一つだ」と述べ、自身のX(旧Twitter)に投稿した。さらに、スキアヴォーネが「信じられないほど幸運だった」と語り、非致死性の負傷から回復に向かっていることを確認した。
デビットは投稿の結びで「Remember, when thunder roars, go indoors!(雷が鳴ったら、屋内に避難しよう!)」とおなじみの気象警告を呼びかけている。
Ohio Golfer Films Moment He Was Struck By Lightning
ゴルフ場と落雷の危険性
ゴルフ場は、広大なオープンエリアであり、多くの木々や金属製のピンが存在するため、雷雨の際には特に危険な場所とされている。全米気象局(NWS)によれば、落雷は雷雨の中心から数マイル離れた場所でも発生する可能性がある。NWSは、雷鳴が聞こえたら直ちに頑丈な建物や屋根のある車両の中に避難するよう強く求めている。また、孤立した木の下への避難、ゴルフ場にとどまること、開けた場所に立たないよう警告している。
2006年から2023年の間に発生したゴルフ関連の落雷による死亡事故の約半数は、被害者が木の下で雨宿りをしようとしていたケースに関係していることが報告されている。全米雷安全評議会(National Lightning Safety Council)が2024年に発表したデータによると、趣味における落雷事故の死亡者数では釣りが「死の12選」のトップに挙げられている。
Ohio man struck by lightning while filming Cincinnati storm
歴史的な事例やSNSでの反応

ゴルフと落雷を巡っては、1975年にプロゴルファーのリー・トレビノ(Lee Trevino)がウェスタン・オープン(Western Open)の競技中に落雷に遭った事例がある。彼は生存後、「もし嵐の最中にゴルフ場に取り残され、雷が怖いなら、1番アイアンを掲げなさい。神様だって1番アイアンは打てないからだ」という皮肉交じりのジョークを残している。
今回のバイラル動画はSNS上で何千もの反応を引き起こし、多くのユーザーが雷雨の際に木の下で雨宿りをするべきではないと改めて指摘した。あるXのユーザーは「これが、雷雨の際に木の下で雨宿りをしてはならない理由だ。彼が無事であることを願う」と投稿した。また別のユーザーは、緊急時の気象サイレンには意味があると述べ、「サイレンは理由があって鳴るものであり、木の下に立たないようにと常に教えられてきたことを思い出すべきだ」と書き込んでいる。