ドナルド・トランプ大統領は10月3日、オハイオ州ヴァンダーリアで共和党候補者を支援する集会を開催し、11月3日に予定されている中間選挙について「大きな驚き」が起こるとの予測を示した。トランプ氏は集会で「彼らには何が起きているのか分かっていない」と述べ、民主党の対立候補に対する自信を強調した。
トランプ大統領、オハイオ州で中間選挙に向けた支援を強化
同大統領は、集まった支持者に対し「投票に行けば我々は勝利し、それも大きな勝利となるだろう」と呼びかけ、共和党の議席維持に向けた結束を促した。
激戦州オハイオでの選挙戦の構図
今回のオハイオ州での集会は、同州で競われている重要な連邦上院議員選挙および知事選を支援する目的で行われた。上院選では、現職のジョン・ハステッド上院議員が民主党のシェロッド・ブラウン氏と対決している。ハステッド氏は、JD・ヴァンス氏が副大統領に就任したことに伴い、2025年に上院議員に任命された人物である。対するブラウン氏は、2年前にバーニー・モレノ氏に敗れて以来の議会復帰を目指している。
また、知事選では共和党候補のヴィヴェク・ラマスワミ氏が民主党のエイミー・アクトン氏と争っている。集会にはラマスワミ氏やマイク・ターナー下院議員らも登壇し、元NFLコーチのジョン・グルーデン氏が大学時代のチームメイトであるハステッド氏への支持を表明した。

経済情勢とデータセンター問題を巡る対立
選挙戦において、経済問題は依然として大きな争点となっている。米国自動車協会(AAA)のデータによると、オハイオ州のガソリン価格は過去1年間で35%上昇し、平均で1ガロンあたり4.16ドルに達した。また、トランプ政権の対カナダ貿易政策により、約30億ドル相当のオハイオ州産品がカナダの報復関税の影響を受けていると報じられている。
さらに、トランプ氏はAI向けデータセンターの推進についても熱弁を振るった。同氏は、データセンターを停止すれば中国に流出すると主張し、地域社会への利益還元を強調した。しかし、データセンターが電力価格や農地、水供給に与える影響については懸念が広がっている。ハステッド氏が主導した電力規制に関する法案は、エネルギーコストの上昇に苦しむ消費者への配慮から提案されたものの、民主党議員らの反対により上院で阻止された。ブラウン氏はX(旧Twitter)で、ハステッド氏がハイテク企業に対して巨額の減税を行い、その負担をオハイオ州民に転嫁していると批判している。
共和党の懸念と今後の展望
NBCニュースによると、トランプ氏の人気は近年低下傾向にあり、特にイランとの戦争による影響や経済不安が共和党候補の足かせとなっている。オハイオ共和党のアレックス・トリアンタフィロウ委員長は、今回の集会が「低投票率のトランプ支持層」を動機付けるために不可欠であったと語った。