ワシントン・キャピタルズの主将アレクサンドル・オベチキンは10月5日、自身のNHLデビューからちょうど21年となる日に、2026-27シーズンを現役最後のシーズンにすることを発表した。41歳となった彼は、今夏に家族と相談してこの決断に至ったと明かしている。
Alex Ovechkin, ワシントン・キャピタルズ主将
オベチキンはバージニア州アーリントンのロッカールームでチームメイトに直接このニュースを伝えた。彼は「悲しいことだが、それが現実だ」と語りつつも、「辛いけれど、今年は楽しみ、何か特別なことを成し遂げたい」と前向きな意欲を示した。また、今シーズンを前に425万ドルの1年契約を結んでおり、自身のキャリア22年目となる今季を「フェアウェル・ツアー」として締めくくることになる。
チケット価格の急騰と「フェアウェル・ツアー」の日程
この発表を受けて、オベチキンの出場する試合のチケット価格が急騰している。特に4月4日にキャピタル・ワン・アリーナで開催されるピッツバーグ・ペンギンズとのレギュラーシーズン最終ホームゲームのチケットは、StubHubで最低825ドルに達した。TicketDataによると、先週の約400ドルから829ドルへと急上昇しており、3日前から68%もの価格上昇を記録している。

また、フィラデルフィア・フライヤーズとのレギュラーシーズン最終戦(4月10日)のチケットも、1週間前の96ドルから最低257ドルへと急上昇した。これは3日間で161%の跳ね上がりとなる。今シーズンの注目カードは以下の通りである。
- 10月7日: ピッツバーグ・ペンギンズ戦(ホーム開幕戦)
- 1月18日: ピッツバーグ・ペンギンズ戦
- 3月13日: ピッツバーグ・ペンギンズ戦
- 4月4日: ピッツバーグ・ペンギンズ戦(最終ホームゲーム)
- 4月10日: フィラデルフィア・フライヤーズ戦(シーズン最終戦)
NHL史上最多得点王が残した記録と今後のマイルストーン
彼の記録は多岐にわたる。パワープレーゴール(331)、ゲームウィニングゴール(141)、オーバータイムゴール(27)、アウェイでのゴール(476)、先制ゴール(154)、同点ゴール(155)、勝ち越しゴール(297)でそれぞれリーグ1位となっている。また、シーズン40ゴール以上を14回、30ゴール以上を20回記録し、50ゴール以上のシーズン数(9回)では共同1位にランクされている。
| 目標記録 | 残り数値 |
|---|---|
| 通算1,700ポイント | 12ポイント |
| 通算1,600試合出場 | 25試合 |
| フランチャイズ最多アシスト(Nicklas Backstrom超え) | 4アシスト |
| NHL史上9位のポイント数(Mario Lemieux超え) | 36ポイント |
ライバルたちの反応とロシア帰国への意向
長年のライバルであるピッツバーグ・ペンギンズのシドニー・クロスビーは、オベチキンの決断について「私たちの年齢になると、そういう決断をしなければならない時が来る。彼が幸せで楽しんでいることが一番大切だ」と敬意を表した。2009年、2016年、2017年、2018年の4回のプレーオフ対戦では、常に勝った側がスタンレーカップを制したという歴史がある。
一方で、オフシーズンにウラジーミル・プーチン大統領に近いパーティーの広告に出演したことで、一部では厳しい批判も起きている。ドミニク・ハセク氏はX(旧Twitter)で、オベチキンが公的な姿勢を通じて責任を負っていると指摘し、ジョー・ウィルソン下院議員はゲーリー・ベトマンコミッショナーに宛てた書簡で、プーチン氏の政党を支持することを「非常に憂慮すべきこと」と述べた。オベチキンは引退後、モスクワの自宅に永住して戻る計画を立てている。
ワシントン地域における「オベチキン・エフェクト」
また、2006年には地域 underserved な子供たちに試合体験を提供するためのプログラム「Ovi’s 8’s」を設立し、これまでに6,000枚以上のチケットを地域の子どもや家族に提供してきた。氷上の伝説としてだけでなく、地域社会に根ざした活動を通じて、彼はワシントンで最も成功したアスリートの一人として記憶されることになるだろう。
