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スペインのペドロ・サンチェス首相、住宅危機への対応巡り11月29日に早期総選挙を実施すると発表

スペインのペドロ・サンチェス首相は5日、住宅危機への対応を巡る議会での敗北を受け、11月29日に早期総選挙を実施すると発表した。首相は、自身の少数派連立政権が掲げる住宅対策を進めるため、より大きな進歩派の議席確保を目指すと表明した。…

スペインのペドロ・サンチェス首相、住宅危機への対応巡り11月29日に早期総選挙を実施すると発表

スペインのペドロ・サンチェス首相は5日、住宅危機への対応を巡る議会での敗北を受け、11月29日に早期総選挙を実施すると発表した。首相は、自身の少数派連立政権が掲げる住宅対策を進めるため、より大きな進歩派の議席確保を目指すと表明した。

11月29日の総選挙発表に至る背景

近年、スペインでは住宅の供給不足が深刻化しており、不動産サイトIdealistaによると、過去10年間で平均家賃はほぼ倍増し、住宅価格も約90%上昇している。こうした状況下で、先月マドリードで87歳の女性が立ち退きを強いられた様子がテレビで報じられると、公衆の怒りが爆発。土曜日には首都で7万人以上が参加する住宅抗議デモが発生し、一部では警察との衝突も起きた。

スペインのペドロ・サンチェス首相、住宅危機への対応巡り11月29日に早期総選挙を実施すると発表
写真:yahoo.com

サンチェス首相の国民への呼びかけ

2018年夏から首相を務めるサンチェス氏は、モンクロア宮殿からのテレビ演説で、自身の政権が直面してきた困難を認めつつ、国民に支持の更新を訴えた。首相は、「私たち自身も過ちを犯し、計画していたことすべてを実現できたわけではない」と述べ、社会の過半数が現状に不満を抱いていることを率直に認めた。

その上で、「ハ・リェガード・エル・モメント・デ・ケ・ロス・エスパニョーレス・イ・エスパニョーラス・デシダイス・ケ・フトゥーロ・ケレイス・パラ・ボソトロス・イ・パラ・ブエストロ・パイス(スペイン国民の皆さんが、自分たちと国の未来をどうしたいのかを決める時が来ました)」と呼びかけた。首相は、ウクライナや国連を支援し、テクノロジーの寡頭支配者(テクノリガルカ)や投機家と戦ってきた自らの姿勢を強調し、より大きな進歩派の議席獲得を目指す意思を示した。

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世論の分断と選挙の展望

サンチェス氏が率いる社会党と左派の小政党スマルによる少数派連立政権は、350議席中147議席しか保有しておらず、これまでも極左から分離主義的な右派までを含む複雑な協力体制で政権を維持してきた。しかし、この議会運営の脆さが法案を通す際の障害となっていた。

世論調査では、保守派の国民党(PP)が極右政党ボックス(Vox)の支援を受けて勝利する可能性が示唆されている。もし国民党が勝利すれば、フランコ独裁政権の終焉以来、初めて極右政党が中央政府入りすることになる。国民党のアルベルト・ヌニェス・フェイホー党首は、「有権者に問いたいのは、これまでのような4年間を続けるのか、それとも変化にチャンスを与えるのかということです」と語り、サンチェス氏の敗北を強く求めた。

スペインのペドロ・サンチェス首相、住宅危機への対応巡り11月29日に早期総選挙を実施すると発表
写真:heraldo.es

バルセロナ自治大学のオリオル・バルトメウス教授は、サンチェス氏が住宅問題を争点にすることで、自身の立場に有利な選挙戦を展開しようとしていると指摘する。しかし、この夏に数万人のモロッコ人らがスペイン領セウタへ越境した際の対応の不備など、人道危機も依然として政権の重荷となっている。サンチェス氏が「政治的な脱出術」を再び発揮できるのか、2027年まで予定されていた任期を前倒しした今回の賭けの行方に注目が集まっている。

執筆者について: nipponese

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